今日はアジア情勢について。
核問題と拉致問題を抱えたままの北朝鮮。
核問題は以前の予測通り、この時期になってようやく決着を見つつあるようです。しかし、保有している核弾頭などは不問まま、様々な面で不透明さを残した「政治的解決」に向かっています。単にブッシュ政権が外交上の成果を任期中に残しておきたいがために。
要するに内実が伴わなくとも、一見、「やったよ」という形が見えれば良いということですね。
こういう出来事が起きるたびに思うのは、「政治家とか政府とかいうのはアホなのではないか?」ということです。国際情勢や、現在の政治の力学に多少でも詳しくなれば、また詳しくなくても、マスコミなどの報道で、私たちはなぜブッシュ政権が安直な手打ちをしているのか、知ることができます。
これで「朝鮮半島の核問題に解決の道筋をつけました」なんて言われても、みんな、「?????」です。
アメリカによるテロ支援国家としての指定が解除されることで、北朝鮮は外資の導入を図ることができるようになります。真綿で締め付けられるような状況がほどけ、その後はどうなっていくのでしょうか。
じつは北朝鮮の状況は、まったく良くならないのです。
普通に考えたら、好転しそうなものです。しかし、ホロスコープはそう告げません。国民の生活はますます逼迫する様子が見えます。自然災害(風水害?)も起こります。可能性としては低いのかも知れませんが、地震もホロスコープ上は考えられます。
穀物などはさらに海外からの援助に頼ることになり、完全に依存する形になっていきます。
そしてここが重要なのですが、それらのために北朝鮮政府は自国の本音や欲求を曲げてでも、課せられた義務に従わなければならない可能性があります。ただ、逆ギレしてその義務を放棄する可能性すらあります。
国際的には相も変わらず、水面下での駆け引きを好み、重大な決定が損得計算を背景に秘密裏に行われます。核や拉致をちらつかせることで、ゲーム的な感覚で有利な取引を行おうとします。
逆にいえば、これは拉致問題を進展させるチャンスにもなり得ます。テロ支援国家指定解除は、拉致解決には大きなマイナスには違いないのですが、それ以上の困難を北朝鮮は国内に抱え込むからです。
韓国政府もまた同様に、非常に厳しい政権運営を迫られます。牛肉輸入問題だけではなく、ここからさらに不正な金の疑惑が新たに持ち上がる可能性があります。
また北朝鮮からの脱走兵、海上での小規模軍事行動などの問題が発生するかも知れません。
自然災害については、北朝鮮と同様の危険があります。
そうした流れの果てに、政権が自らの責任を放棄してしまう可能性があります。つまり今の李大統領は退陣する?
北京オリンピックをこの時期(08年8月1日~09年1月26日)の早々に開催する中国は、おそらくこの開催に前後して、さらに困難に直面すると思われます。8月8日のオリンピック開幕の日の前後、非常に厳しい星の配置が確認できます。
重大な自然災害や、暴動などが連動して起きる可能性があります。
オリンピックの開催自体が、思ったほどのお祭りにならず、中国政府の思惑とは違った形になってしまうかも知れません。国威発揚、国民全体の統一を誇示する目的で行われるはずだったのに、これがきっかけで逆に国家体制にひびが入っていることを露呈するような印象を受けます。
災害や暴動、テロなどが起きる時期によっては、開催そのものが危ぶまれる事態も。むろん中国政府は厳戒態勢をしくでしょうが、それでもオリンピックそのものを狙ったテロが発生する危険が非常に高く思えます。
オリンピックではドーピングなども数多く摘発されるかも知れません。
オリンピック以外の部分では、この時期の中国は不調です。
急速な経済成長を続けている中国ですが、そこにかげりが見え始めます。まだ成長は続いていくのですが、それは市場を求める外資によるものです。国内産業の発展は、想像以上に停滞している可能性があります(好調企業と不調企業の格差がかつてなく広がる)。
ネットを介した暴動が、また起きるでしょう。国家や社会体制そのものへの、国民の不満が非常に高まるものと思えます。この暴動では多くの死者が出ます。
地震の危険はまだあります。
ジュセリーノ予言にある「9月13日、中国のトンキン湾、もしくは海南島でM9.1の地震が発生し、死者が100万人を超える」という予言ですが、これが的中する可能性は高いと思えます。
今回、ホロスコープを解読していくと、中国で危険な地域は、東経で115度から100度の範囲で、この範疇にトンキン湾や海南島は入っています。四川省大地震の地域は今後も危険です。その付近で新たな地震や、また前回の地震が原因となる大きな災害が発生する恐れがあります。
もしかすると、この新しい大災害が、国民の不満を膨張させ、大変な事態に発展してしまうのかも知れません。
東南アジア諸国。
サイクロン被害のあったミャンマー、その他の東南アジアではこの時期、全体的傾向として、株価の落ち込み、調和の崩壊が生じます。また観光やレジャーなど、重要な産業が痛手を受けます。経済的な問題が深刻になりやすいのが、この地域だといえます。
またフィリピン、マレーシア、インドネシア付近で、大きな地震が発生する危険があります。
とくにボルネオ島付近。気になります。