サンショウウオの話20/礼子 |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

水瓶の底には世にも醜怪な動物がうごめいていた。やもりかいもりを拡大したような生き物が、瓶いっぱいにのらりくらりとうごめいている。

横溝正史「悪魔の手毬唄」の一節です。これから続く事件の無気味さを象徴するような描写でした。
ひどい描かれようです。まあ確かに、どす黒いし、へん平だし頭大きいし、体イボイボだし、おまけに目がちっちゃくてどれが目だかイボだか・・・フォローになっていませんね。そうそう手足はかわいいのです。手も足も赤ちゃんの手みたいです。

以前ツアー旅行の帰りに寄った蒜山高原の休憩所にオオサンショウウオがいました。そこのお土産物屋さんにオオサンショウウオのぬいぐるみがあったのですが、これが結構細かい。前足が4本指、後ろ足が5本指ちゃんとあっています。思わず1つ所望してしまいました。しかし風水らしくピンクや黄色や水色のOH!サンちゃん。普通のでいいのですけど。

何の話でしたっけ。そうそうこの事件、山椒魚は活躍しないのですがそこに山椒魚がいた理由が可哀想でした。まだ特別天然記念物ってことが普及していなかったのでしょう。