月がきれいなとき、共に寄り添う星がある。
花が咲くとき、見つめる眼差しがある。
蝶が羽化するとき、よそ風(ZEPHYR)が吹く。
風の狭間に何があるのだろう。
光の谷間に何があるのだろう。
手をさしのべたとき、握り返す手がある。
悲しいとき、そばにやさしい息がある。
笑いかけたいとき、返される微笑みがある。
水の流れに何が映るのだろう。
心の鏡に何が映るのだろう。
満開の桜の下。
雨上がりの空に架かる虹の下。
狂おしい木漏れ日の下。
舞い散る木の葉に混じる雪。
折々に想う人がいる。
会いたい。
触れたい。
守りたい。
待ってくれていると感じる人が。
月がきれいなとき、共に寄り添う星がある。
花が咲くとき、見つめる眼差しがある。
蝶が羽化するとき、よそ風(ZEPHYR)が吹く。
風の狭間に何があるのだろう。
光の谷間に何があるのだろう。
そこには、ただ……。