奇縁きわまる変人たちとの人生 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

「世の中にはいろんな集まりがありますけれど、先生のところの集まりが一番面白い。よくこれだけ変人ばかり集めたなという感じで、本当に面白い」
「パパちゃんの周囲は変人ばかりね」

最初の発言は、ずっといっしょに仕事をしてきたフォーシーズンのYさん。
後のほうは、家内の仕事の仲間で、このブログを読んでくれている方々の口から出た言葉。

たしかに変わった連中が多い。
ZEPHYRスタッフにしても、そうだ。
薫はトライデント・ミサイルみたいな女性(弾頭がいくつにも分裂して多方面に同時攻撃をかける)で、しかもこのトライデント、だいたいは潜水艦に積まれているから、潜行して何をやっているか分からない。しかし、あまりに多方面に同時攻撃をかけるので、本人はリミッター解除したエンジンを回しすぎて壊れかかることもある。
薫葉は私と同じように推理小説と占術をやっているが、独自のこだわりが強すぎて、本人は一本のまっすぐな道を進んでいるつもりでも、周囲から見ると迷路の中をぐるぐる、あちこちにぶつかりながら突き進んでいるといったタイプで(最近はちょっと変わってきたかな)、だいたいが昔私がやっていたカルチャー教室の推理小説講座に通っていた頃から、いくらいっても「覚えない」人だった。
紫月は性格と運気が波動エンジンみたいな人間で、ヤマトの波動砲みたいに大砲をぶっ放してくれたら痛快なのだが(たぶん、そういうときもあると思われる)、だいたいは波動砲を撃った後の萎えた状態でいる奴で、このままだとたぶんイスカンダルどころか、冥王星あたりで撃沈されてしまいかねない。

「私はこんなにも普通の人間なのに」
というと、Yさんは、
「先生はホテルにいるときは、本当に普通なんでしょうね。でも、それが片面なんじゃないでしょうか」
なるほど。ホテルは私の片面。もう片面の一つの極として、彼らが存在するわけか。
ということは私の中にも、「変わった」部分があることになる。
私の中では普通とそうでない部分がミックスされているので、あまり表立って見えないだけかも知れない。

人の性格や本質を見るとき、よく分からないときにはその人の周囲にいる友人を見たらいいというのがあるが(類は友を呼ぶ法則)、そういう意味では私もあまり人のことは言えないのかも知れない。
よくよく冷静に考えれば、24で乱歩賞を受賞するのも異常なことだし、推理作家と占星術師と大学講師、ホテル勤めをやっている私が、薫のことをトライデント・ミサイルだなどと評すると、「あなたに言われたくありません」という、またミサイルが飛んできそうだ。

「せんせ、私今度、探偵になろうと思うんですけど、どうでしょうか。占って下さい」
エステをやっていたのに、かつていきなりそんなことを言ってきた女探偵K。
「はあ? なに考えとんじゃ、こいつ???」と、思うようなのを呼ぶのも、私の中の変動因子かも知れない(彼女の場合、恋愛感情指数がリミッター解除されている。ほんとすごいから。いきなり振り切れてるから)A=´、`=)ゞ。

このブログのライターの一人、礼子さんも普通のお人じゃない。
一見して、変わっているなというのは分かるんですが、行動も変わっている。前記事の虹色の薔薇にしても、いくらかかっているんだか、聞くのが怖い。大学の講義にもちょくちょく座敷童のように出没するし、まったく高い授業料を払っていると思う(神戸から彼女は、岡山の大学に潜入しに来ている)。
私には彼女にそこまでのことをさせる原因というのか、動機が分からない。でも、ありがたいといつも感謝してます(これはホントです)。

他にも私は、世間的に言うとかなり変わっている人間と、これまでに付き合いが多くあった。
今もそうだ。
私と同じような学びをしているある女性は、また今度、私に別な奇縁をもたらそうとしている。
これがまた、めったに知り合えないような人間との出会いになるであろう。

そういう現象の占星術的な理由が、最近になって分かってきた。
私の場合、その段階が来たときに新しい占術知識の導入、手法の理解が自動的に進むようになっている。
たとえば過去においては、数秘術との出会いがそうだった。
ピンと来て、これは使えると思い、何百人もの統計を取ったら、やはり当たることが証明された。
最近、占星術のハウスについての研究と理解が進んでいて、日常的に使っている「プラーシダス」や「コッホ」以外のハウス分割に興味を持ち始めた。
それで占うと、自分自身の運気の激しさと、人間関係の「変わった連中」を呼ぶ因子も、たかしに自分の中にあることが分かるのだ。

まあ、それはさておき、そんな奇縁奇人変人との人生は、まだまだ続いていくのであった。
これからも、皆さん、よろしくお願い致します。