秋山に思ふ |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

すっかり秋めいてきました。
夜なんか、うちは山の中なので寒いです。窓あけて寝られません。

昨日は村のお宮祭りの日でございました。
過疎の村から数軒の代表者が集まり、神主さんとともに秋祭りをしました。
もうここ十年ほどしていなかったお祭りで、みんなで集まって歓談し、食事をするくらい名ものですが、こういう氏神様はやっぱり大切にしないといけないなあと思いました。

秋をしみじみ実感するのは、以前このブログにも書いた熟し柿や栗を食べているときですね。
今年の栗は身がはじけるほどで、絶品です。
結構、お腹がふくれます。青森の三内丸山遺跡では、縄文人は栗の栽培すら行っていて、主食ではなかったかといわれていますが、わかる気がします。

山の幸は豊富な我が家。
しかし、いいことばかりでもありません。

猪がいつからか出没するようになり、村では10軒の家すべてがすでに米作りをやめています。いうまでもなく食い荒らされるからです。
もともとはイノブタだったようで、どこかで飼われていたものが放され、繁殖してしまったようです。
そのため近隣の農家では、米だけでなく畑にも大きな被害が出ています。
猪、イノブタのような動物は、やはり普通の犬や猫のペットとはわけが違います。

このあいだもワニを捨てた人が大変な騒ぎを引き起こしましたが、自分の手元から放したら、大きな迷惑になると分かり切っている動物を、無責任に逃がしたりするのは、どうかやめていただきたいものです。
猪など、農家には死活問題です。

動物愛護の記事でも書きましたが、我が家の猫たちは放し飼いにしています。
それはそういうことが許される環境があってこそですが、町中で同じようなことをやろうとは私も思いませんし、本当に何もかもほったらかしにしているわけでもありません。
ところが、山の中なら野生に返すようなものだろうとでも安直に思うのでしょうか? わざわざうちの近くに犬や猫を持ってきて捨てていくというようなことをされる方がいます。

こないだも右前足があきらかに骨折している猫が迷い込んできました。
餌をやったら逃げません。なついているので、飼われていたのでしょう。
しうかし、骨折したから捨てたのか……それとも捨てられた後、骨折したのか。
かわいそうです。

翌日にはそいつはいなくなっていました。
あいつ、どこへ行ったんだろう。