旅を終えて |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

昨夜、pm10:30 我が家に無事着艦…いや、帰還。
アグレッシブな我が愛妻の走りのおかげで、日付を変更することなく帰還。
オドメーターを計算すると、なんと総走行距離1300㎞ほぼジャスト。

今日は高千穂を後にして、熊本の御船から九州自動車道に乗り、そして!
なんと再び、私はを目撃。
たぶん熊本あたりを走行中だと思うのですが、運転中、ふと右後方に虹があるような気がして、ちらっと振り返ると、本当にそこに虹が!(おいおい、運転中だろうが)
「おみさん! 虹だ、写真撮って!」
助手席でそのとき眠っていた妻を起こし、写真を撮ってもらおうとするが、寝ぼけ眼の彼女にははっきりと確認できなかったようで、取り損なってしまいました。
しかし、私が確認した虹は、前日のとは違い、ちゃんと弧を描いていました。

すげー。
二日連続で虹を。
宇佐神宮と、そしてもう一カ所(いや二カ所か)、キイとなる神社にお参りをした日にそれぞれ虹を目撃なんて。

昨日(26日)はいろいろとありました。
取材先の町で地元の地蔵のお祭りがあったりして、縁日の楽しい雰囲気を味わいました。
屋台で珍しいものが売られていました。
「はし巻き」です。
ちょっと乱暴な表現をすると、割り箸に巻き付けられたような形になっているお好み焼きですね。マヨネーズもすでにトッピングされていました。
味はお好み焼きそのもの、でも、うまく割り箸に巻き付いていて、最後まで食べられます。一応、皿もくれますが。
うーん、土地が変われば、同種の食物もこうなるのか…(ひまありさん、これは要チェックですよ!)。

高千穂では汗だくに。
とにかく暑い。
汗びっしょりになって、その観光地の茶店のようなところで、「冷やし汁定食」なるものを食しました。内容はシンプル。ごまがいっぱい入った、冷たいみそ汁(かなり塩分が濃い)と、ご飯、漬け物、煮物がセットになったものですが、こんな暑い季節にはさっぱり食べられる。
ちょっとびっくりしたのは、みそ汁に氷(キューブアイス)が三つほど浮いていること。そして生の薄切りキュウリが入っていて、シャクシャクとした冷えた食感を味わえること。
みそ汁は濃い味なのですが、なにせ大量発汗している後。これが冷たいし、結構いいのです。それに食べている間に氷が少し溶けて、味が薄くなる。

この栄養補給が結構効いて、PM7時過ぎまで体力が保った。

私たちの旅は二種です。
とにかく「走る」、あるいは「歩く」です。
苦行でもしているのかというご指摘を受けかねない。たぶん、普通の人が参加されたら、おまえらはいったい何が楽しいんだと言われるでしょう。
普通の感覚だと、疲れ切ってしまって、楽しいことなんかないと言われかねません。

夜、山陽自動車道の下松というサービス・エリアで、夕食を採りました。
家内は「今回の旅行では一度もこういうところのうどんを食べていない」というので、きつねうどんを。
旅先のサービス・エリアのうどんとかそばとか、たしかに意味もなくうまい(という個人的感想)。
私も大好きです。
しかし、私はほかのお客さんが食べている、あるものが目にとまってしまった。

「下松名物、皿うどん」
たしかに、大きな皿です。しかし、これがうどんなのか? どう見ても麺は、そばです。

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好奇心が勝って、それを注文。
出来上がったものをまじまじと確認すると、うーん、これは八宝菜の中に揚げそばが入ったもの。
食す。
うーん、まさに予想通り。
それ以外の何者でもないです。うまいです、それなりに。
しかし、麺好きの私でも、後半は揚げそばに濃い味の八宝菜の汁が染みて、結構厳しいものがありました。
できるだけ揚げそばがぱりぱりしているうちに食べましょう。

帰りの車の中では、山陽放送ラジオに周波数を合わせていました。
かすかだったそれが、だんだんと鮮明に聞こえるようになると、縄張りに戻ってきたのだという実感が味わえます。

「この次も連れて行ってね」
家内は倉敷市に入った頃、そう言った。
君以外、こんなひどい形式の旅行に誰が付き合うもんか。
これは巡礼の旅みたいなもんで、少々大げさだが、四国の八十八カ所巡りと、あまり変わらない。
彼女は1300㎞の1000㎞は確実に自分が運転し(私がさぼってるわけではありません。念のため。ナビゲーション能力が私の方が正確なのと、私が周囲の景色など助手席から確認したいがため、写真を撮りたいため、そして彼女は運転していた方が元気なためという複合的な理由)、ごちそうが食べられなくてもいっしょに行けるだけで満足してくれる。
そんな人はそうざらにはいませんて。

今日はちょっと疲れが残っているが、SKホテルなどにおみやげを持っていくことにしよう。