大学の後期で使用するテキスト、「デウス・エクス・マキーナ」も後半に入っている。
昨年書きためた分があるので、「ノー・ソリューション」ほどの産みの苦しみはない。
なにせ、「ノー・ソリューション」は前期に間に合わせるために、かなりの無理をしてしまった。
元旦の日に倒れてしまったのも、「うつし世は悪夢」を形にするために、無理に無理を重ねてしまった結果だ。
物書きに専念できれば、このようなことはなかったろう。なにせ、二足のわらじどころか、今は四足のわらじを履いている状態だ。ここでまで働いている人間は、そういないって。
しかし、メーターがレッドゾーンまで振り切れてしまうような状態も、それなりに面白いものだ。
至る所で手落ちや失敗、挫折も出てくるが、自分的にベストを尽くしているので、手落ちがあっても自分を許そう。
(それではとうてい納得できない人々もいらっしゃると思うけど、その人たちがもし今の私と同じ生活をしたら、一週間待たずに「わかった! あんたはえらい!」と言ってくれると思う)。
さてZEPHYRが動き出す時が来た。
これまでは、私が試験的に強引に動かそうとしてきたが、これからはそうではない。
薫葉と新会員のYさん(ペンネーム紫月)に、今後の新作を依頼した。
この二人を中心に一つ、話を作ってみようと思う。
もちろん私やくゆるもバックアップをする。
私とくゆるで作る「リメンバー」は、私が「デウス・エクス・マキーナ」で手を取られているために休止しているが、物語自体は生き生きと脈動している。
時が来たのを感じている。
風が吹くのを予感している。
だから紫月君も来た。
そういう気がしている。