卒業式 |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

今日、娘や息子がお世話になった小学校の卒業式に来賓として出席させていただきました。
私の子供たちはとっくに卒業しており、元PTA会長としてご招待を受けたわけなのですが、今年の卒業生は5人。
5人です。
もっと少ない年もあります。なにしろ全校で15、6人しかいない学校ですから。
よく分校にならずにいるものです。
130年以上の歴史を誇る小学校で、山の中ののどかな環境にあり、先生とはほとんどマン・ツー・マン、地域の人の目も届き、子供たちは全体に温順で、心優しく育ちます。上級生は自然に下級生の面倒を見、休み時間にはみんなでいっしょに遊ぶ…。
この学校によそから赴任してきた先生は、たいていびっくりしてしまい、やがて慣れて来るとこのすばらしい環境を褒め称えるようになります。

学校としてはほんとに楽園といってもいいかもしれません。
ちょっと不便な環境でも、こんな学校があるんだと知ったら、むしろ来たがる人もいるかもしれませんね。

かくいう私もこの小学校の卒業生。
卒業式は2人きりでした。

今日の卒業式で、5人の子供たちを見て、彼らはどのようになっていくのだろう、どのような人生を歩むためにこの学校、この地域で成長したのだろうと、思いを馳せました。