似合わないことするな! |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

私の持論の一つが、これです。
この記事は前回の記事を引き継いだ形で書いているので、続編だと思ってくれて良いです。
「似合わないことはするな」
これは私にとって大きな戒めであると共に、反面、「自然な自分でいよう」という姿勢につながっています。
これはどういうことかというと、たとえば私が「今週、妻が浮気をします」の男女の関係を逆転したみたいに、どこぞの若い女性に関心を寄せて浮気をする。
これは自分にとって似合わない行動であろうと考えます。
そういう無理は良くない。身体にも良くないし人間関係にも良くないし、なによりも自分自身の運命を傾かせるだろうと思います。

人にはその人なりの器に似合った行動というものがあります。
人にはそれぞれ与えられた役割があるので、たとえば芸のこやしのためには浮気の一つや二つするのが男の甲斐性だと言われても、いや、それ、ちょっと無理があるから(汗)、という逃げ腰になってしまう。
これが本当に歌舞伎役者とか芸人さんとか、本当にそんなものに意味や効用があるのかどうかわからないが、女遊びをすることが芸の上達につながる人であり、またそのような行動が似合う人なら良いのですが、私のような小心者にはどうも似つかわしくない。

女遊びを粋にこなせる人というのもたしかに存在し、一昔前にはそういう男がいっぱいいたようにも思えます。
お妾さんを持っていても、そういう女性が問題を起こすこともなく、その男性が亡くなりでもしたとき、「十分なことをしていただきました」と分をわきまえている、また妻もそんな旦那の行いをすら度量広く容認しているといった、そういう女性たちと男の物語なら、じつにけっこうなことだと思ったりもします。
現代でも、もしこのような男と女の関係であるのなら、浮気はいけないよ、なんて野暮な発言をするつもりは、毛頭ありません。人それぞれで良いじゃないということになってしまいます。
私が浮気なんて基本的にしないほうがいいよというのは、不幸になる例の方がずっと多く知っているからで、上記のような度量の大きな男性(女性でもいいですが)には当てはまらない話ではあります。
そういう男性は、浮気も女遊びも似合っているわけです。

これは男女の間の問題に、じつはかぎらないのではないかと思います。
仕事でもトップに立つ指導者もいれば、補佐役に徹して良しの人材もいます。アイディアに恵まれた人もいれば、それを実現化させるのに才能を発揮する人もいます。
私にプロスポーツ選手になれというのは、これはもう無理です。
ほかにもできないこと、似つかわしくないことは山ほどあります。
高所恐怖症なので、高いところの仕事はできません。
金銭感覚がないわけではありませんが、実業家向きではありません。
書類をたくさん扱い、管理するような仕事など、まったく向きません。
猫は好きですが、ムツゴロウさんみたいにたとえ猫科でも猛獣の飼育はできません。

私の持論として、「人間は運命をいかようにも変え得る。未来は何も決まっていない」というのがありますが、だからといって私に大リーグに出場するようになれとか、棒高跳びの選手になれとか、本人のキャラクターや器に似つかわしくないものまで、人間が実現できるとは思っていません。

私はどちらかというと職人的なのかな、という気がしております。
小説という物語を書く職人。
とすれば、やや仕事としてはこぢんまりしたものになりやすいでしょう。
ZEPHYRの運営、指導者としては少々器が小さいかもしれませんが、職人気質の本田宗一郎氏の例もありますので。

職人は数秘術では、4。
組織運営は、その倍の8。
私は名前が4。そして生年月日も4。
この二つを組み合わせると、人生の向かうべきところ、実現すべきところを示すともいわれますが、4+4=8。
そして「ZEPHYR」もまた8です。

私は似合ったことをしているのか?
そんな自問をする必要もなく、「うん、ちゃんとしているよ」と内からささやく声はあるのだけれど、私は私の似合ったやり方でやっていくだけ。この道に迷いはいらないし、間違いもない。

自分には似合わない浮気をしようとしているそこのあなた!
まったく自分に似つかわしくもふさわしくもないやり方に手を染めようとしているそこのあなた!
無理に背伸びした仕事をしようとしているそこのあなた!(適度な背伸びならいいけど)

胸に手を当てて考えてご覧なさい。
似合わないことをした結果は、たいてい泣きですよ。