作品集について |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

来期の大学テキスト用の短編集が大詰め。

といっても前期分ので、後期はまた別なのですが。


前期のテキストには、イベントで書き下ろしてきた小説を集録すると予告してきましたが、3本ではなく4本になると思われます。

三重県名張市 「北斗七星の迷宮」

福井県 「消滅した夜」

京都 「そして天女は舞い降りた」

大阪 「オルフェウスのダンジョン」

と、かなり豪華版です(自分でいうか?)。


この中で名張と福井については、かなり中身に手を入れています。

理由としては、テキスト全体としての整合性を保つため。

福井では須賀という刑事が、イベントでちょい役だったのが、かなり重要な役割に。

変わりに主人公の恋人・朋子は脇へ下がり、恋人ではなく妻になっています(子供もあり)。

こういったことも、四つの作品を並べると、似たようなストーリーや配役を避けるための措置で、やはり四つの作品をそれぞれに楽しんでもらいたいという意図からの作業。


なんでもいいから過去の作品をまんま収録すればそれでいいというわけにはいかない。


名張は乱歩生誕の地で行われたイベントで使用したミステリーですが、今日的にはかなり難易度を低く設定して書いたものなので、できればそのへんをいじりたいというのが狙いだが、果たして思惑通りできるか、微妙なところです。


今回は四つの作品で、初級中級上級といった難易度のレベルをつけるつもりなので、そのへんのコントロールも難しいところ。

テキストだから、簡単なものもないといけないような気もする。


また京都の「そして天女は舞い降りた」は、自分には珍しい叙述ミステリーです。これを集録しようと思ったのも、全体として話にバリエーションを持たせるため。


あと一息なので、がんばりたいと思いまする。