タイトル通りの内容です。
「週刊ジャンプ」に連載されていた「デス・ノート」も、単行本で12刊が発売され、物語は完結した。
少年誌に掲載するには、あまりにもどぎつい「死」「死」「死」の連続のこの物語、私は個人的には革命的なポテンシャルを持つ漫画だったと確信している。
前にも書いたのだが、「デス・ノート」の物語としてのすごさは、名前を書くと人を殺せる力を持つ「死神のノート」と言うものの考案と、その設定にあったと思う。原作者の大場つぐみさんには、この点に、本当に最大の賛辞を送りたい。
そして今回、原作の魅力をふんだんに取り込み、さらに昇華させた映画版を見た。
小説と違って、漫画と映画は「絵を見せて伝える」手法が同じなので、違和感はほとんどなかった。
それどころか原作以上に、デス・ノートの特性を十二分に発揮していて、感心させられた。
映画としても一級のエンターテイメントに仕上がっており、まさに現代の黙示録的なストーリーが展開されている。
キャラも、よくここまで原作のイメージに近いものを用意できたなと思う。とくに名探偵の「L」。
いいねえ。
主人公の夜神月(やがみらいと)については、個人的にはもう少し違ったイメージもある。が、作品トータルで見たときに、これはハリウッド級の面白さだと感じた。このストーリーは世界に通用するだろう。
こういうときには、破壊的な力を持つ作品が必要とされるときがある。いろいろな意味で。
そういうことをスクリーンを見ながら痛感した。