先日、インターネットが不調時に写真だけ掲載した「お気に入りの場所」なのだが、あれは岡山県内の某所にある、滝のある神社の関連地です。
先日、思い悩んでいたことがある日に、ふいにこの神社のことを思い出し、行ってみようと思った。
この神社――H神社と呼ぼう――には、じつは幼稚園の頃からの思い出がある。といっても、近くを歩いていたくらいの記憶なのだが、自分にとっては生活圏の中に存在していた神社で、その後、中学生の時に諸星大二郎の「暗黒神話」を読み、神話や伝承に心惹かれていった時にも、真っ先にこの神社を訪れていた。
その頃の自分と来たら、目に付く神社に入り込んでは、祭神の名前などを確認しては満足する、奇妙な子供だった。
昔語りのような神話に登場する神々が、自分の身近なところに祀られていたりするのが、すごく目新しい発見の連続に感じられたものだった。
だからといって、決して神道とか宗教そのものに染まることはなかった。
そういったこととは別に、神社というのは清涼な「気」が満ちているところが多い。
感じる空気が違う。
先日、久々に再訪したH神社は、やはり変わらぬ清涼な気を持って迎えてくれた。
近くでは滝から流れ下ってきた渓流のせせらぎが。秋には紅葉するもみじや楓が新緑で美しかった。
理屈抜きで、「好きだなー」と感じる。
で、この頃、その神社の滝へ出かけて行っている。といっても、そんなに回数行ってないが。
巨岩から流れ落ちる水が小さな滝を作っているのだが、その巨岩の上で瞑想したりしている。
瞑想といっても、そんなにしゃれたもんじゃない。
ただ禅のような形を取って、水の音を聞き、自分の呼吸を数えている。
その滝近辺は、今は新しい幹線道路ができたため、現在ではほとんど交通がなくなっている。ビギナーでは通過できないような道幅の狭い、急勾配の難所だ。だから人気もなく、一人で時間を過ごすには都合がいい。
付近は修験者の修行場でもある。
内緒の自分の充電所。
なので、場所や名前まではお教えできません。あしからず。