大学での初回講義を終えて |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

台風でも来たのかというような風雨。


さすが雨男の私。




今日、大学での第一回目の講義を終えた。


最初のつかみとしては良かったと思う。なんだか生徒さん達も静聴してくれて。




そりゃ、もうお昼ご飯の後の講義ですから、眠いのは当然。居眠り生徒もいましたが、正直なところ私の在学中はもっと酷かった。講義中に小説を書いていたのだから。


それよりもかなり聞き入ってくれている生徒さん達が多かったことに驚き。私語もほとんどなし。




反応も良かった(ように思う)。




もっともこれは週に1回、講演会をやってくれと言われているようなもので、正直なところ、このテンションを保っていくのには頑張らないといけないと思う。私の基本周波数よりも、3段階は上の状態で望まないといけない。私はハイテンションが日常の人間ではない。




私の知っている中で、ハイテンションっぽいのはくゆるだろうか。彼女は良く喋るし、機関銃のように弾を連射することもある。彼女が喋り出すと、私は相づちくらいしか打てなくなることがある。


もっとも彼女の場合は、意図的にそうしている節もあるが。




私は内面は別問題として、表面はテンションが低いはずだ。そう感じる人の方が多いと思う。


だから講演会バージョンの自分というのは、かなり意図的に自分のある部分を鼓舞して、前面に押し出さないといけない。




ただ偽りの自分ではない。それも自分の一部だろうと思う。




いずれにしてもその「私の一部」さんは、結構いい仕事をしてくれる。


来週も期待しますので、よろしく。






さて。


大学の雰囲気にの中で時間を過ごすと、何か昔に還ったような心地がする。


自分は今でも20歳かそこらで、作家になるのを夢見て日夜小説を書いている……。


そんな日常にプレイバックしてしまう。




学食なんて懐かしい場所でお昼ご飯を食べていると、それだけで嬉しくなってしまった。




表面的には、私がいた頃と若者達にはそう大きな変化はないような気がする。


しかし、これはもう少し様子を見ないとわからないだろう。




しかし、これはこれで楽しい日常の一コマが増えた。


ほぼ確実にこの日常は、いずれ私の創作に反映されると思う。




二、三年前に書き上げた、未出版小説「レガリア」の中に登場する主人公、草薙という作家は、自動車工場を改造した自宅にたむろする若者達相手に無償講義をする「先生」という設定だった。


あの草薙の姿は、もしかすると自分自身の未来予知だったのかも知れない。




私にはよくそういうことがある。これもシンクロニシティか。








おお、そういえば朝日新聞の方が取材に見えられていた。記事は明後日くらいに掲載されるだろうとか。


はてさて、どんな記事になるのか。