確か、ケインズの学説だったと記憶しているのですが、

 

半世紀近く前、大学の教養課程の講義で聞いた話です。

 

曰く、

 

公費で以て河原に瓦礫を積み上げておく。

 

失業者を連れてきて、瓦礫の山を離れたところに移す。

 

その日当は公費を持って支払う。

 

移し終わったら、その瓦礫の山を元あったところに移しなおす。

 

その日当は公費を持って支払う。

 

移し終わったらまた別の所に瓦礫の山を移す。

 

その日当は公費を持って支払う。

 

瓦礫の移動はなんの価値も生み出さないが、

 

これを繰り返すことで雇用が維持され、景気が回復していくという学説です。

 

「無用効需」とかいうのだったと記憶していますが半世紀近く前ですので

 

正確さについては保証の限りではありません。

 

なるほど、小学生のころ近くの河原でやっていたのはこういうことだったのかと

 

合点がいきました。

 

あれは失業対策だったんだと。

 

私は理系の学科に在籍していたので経済学とはこういうものかと、目からうろこの思いでした。

 

この学説はフリードマンに欠陥を指摘されていますが

 

経済と名の付く講義はこの時だけですがとても印象に残っています。

 

これが実際に行われたのは米国ルーズベルト大統領による経済政策と言われています。

 

 

今の日本では瓦礫の山を移すという行為を家に閉じこもるという行為に置き換えたら

 

イメージしやすいと思います。

 

家に閉じこもるための日当として一人10万円ばらまく。

 

10万円でも30万円でもばらまくことが大事です。

 

閉じこもるのがお仕事と思って、お金をもらえた人は家に閉じこもりましょう。

 

ズルしてこのお金を手にした連中は、別途捜査機関が捜査すればいいと思います。

 

特殊詐欺とか薬物の密売とかで、この日本円貨が大陸とか中東とかに流出せず

 

たとえ悪人の手に渡ったとしても日本国内で流通すれば、それは日本経済の復活に寄与すると思います。