本『生活指導と集団づくり 中学校』 | 全国生活指導研究協議会(全生研)

全国生活指導研究協議会(全生研)

The Japanese Society for Life Guidance Studies

 

内容紹介

勉強も難しくなり、学力の差がだんだんと広がっていく中学生たち。
日々、競争にさらされ、家庭の事情、貧困の問題などの「生きづらさ」を抱えています。

けれども「自己責任」がはびこる日本の社会は、かれらの持つ事情など考慮されずに、進路で切り刻まれていくのです。

アルコール依存症の父親に振り回され、不安定な子。学年で最も大きな課題を抱え、朝から登校できず、教室にも居場所のない子。
最も困難な状況にいるかれらの居場所を学校のなかにつくり、仲間とつなぎ、希望と共に社会に送りだそうとする先生たちがいます。

かれらに寄り添い、日々悩みながら成長を支えていく教師の実践は、思わず涙が出ます。
「中1ギャップ」などの言葉にとらわれず、今の中学校を知り教育を考えるために、
現場の教師の方、教育学を学ぶ学生や研究者をはじめ、多くの方に読んでいただきたい1冊です。