続きであります。


X等を見ておりましてもトヨタに対する批判は以前かられいわ新選組等の左派政党を支持する方を中心に庶民の敵のような形でヤリ玉に上がっています。


で、いつからなんだろうとネットの記事を探してみましたが、調べてみる限り今のトヨタ叩きの流れを作ったのは2014年6月にしんぶん赤旗が一面で報じたトヨタ5年間法人税の支払い0の記事のように思います。


それまでもしんぶん赤旗は大手企業の法人税優遇税制を批判する記事を掲載しているようですが、トヨタ一社を問題視したのはこの記事が最初と思われます。


記事の元になったのは元国税調査官の大村さんと言う方の著書のようですが、2009年から5年間で連結2.1兆円、単体でも9000億円の税引前利益が出ているにも関わらず、大企業優遇税制の恩恵を受けて法人税を支払っていないと報じ、以後トヨタはけしからんと言われ始めたように見えます。


しかし、優遇税制とは言っておりますが、実態は海外関連企業の収益によって利益が出ている構造において、当地の法人税を支払っている以上、その収益に日本の法人税を課税するのは二重課税になるのですから非課税になるのは当たり前で、元を正せば税率の高さから国外脱出する企業が出てしまう法人税の国際水準の問題のはずなんですが、自民党政治=庶民の敵と言う構図にしたいが為に「大企業優遇税制」と言う言葉に置き換え世論を煽っています。


問題の本質である法人税率は2012年から25.2%に、2015年以降23.2%に引き下げられ、中小企業においても800万円以下の利益については15%と整備がされておりますが、大企業は庶民の敵と言うお題目の前ではこの事さえ「大企業優遇」の国の政策と批判に使われ、鵜呑みに批判する人が後を絶ちません。


十歩譲ってトヨタが儲けているのに法人税を一円も払わないのはおかしくは無いか?と言う声に耳を傾けてみようとしましたが、トヨタが儲けているって、民間会社が儲けてるんですよね?

トヨタに従事する人達、会社の役員、株主の人達は日本国民(そりゃ外国人もいるとは思いますが)ですよね?彼等が儲かる事は許さない、君達が儲けた金を独り占めするのは許さない、皆にその金を配りなさいって言ってませんか?


豊かな国民になりましょうと謳っておきながら、豊かになった途端に金を巻き上げる。


共産主義なんだから皆が平等に豊かにならないとだめなんだ、と言う事なんでしょうが、だったらそもそも批判の対象は民間企業で成り立っている今の社会の在り方であるはずなのに、こんな叩き方をするのは納得がいかないのです。


いけませんね、長くなってますが、まだ続くのであります。