こんばんは。


本日は古本屋さんで目に止まった本を5冊ほど購入致しました。


その中の一冊ですが望月衣塑子さんと佐高信さんの対談本「なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか」(2020年講談社刊)をさっそく読ませて頂きました。


最近はそうでもないのですが、昨年まではよく望月さんのポストがXでも話題のトレンドになっておりまして、所属の東京新聞は偏向報道だと批判もされており、まー、自分もこの方に共感をしにくい方なのですが、その望月さんが崩壊と嘆くジャーナリズムとは一体なんだろうとの興味で読んでみました。


んー、感想としましては、あまり発見のない内容と申しますか、終始政権批判と政権に阿るような新聞社や新聞記者に対する批判であり、佐高さんの人を見下すような言葉の数々や、あいつは認めてやっている的な目線の高さが、どうもこの方が自民党政治家は人の痛みがわからないと言っても説得力に欠けると申しますか、結局今までのイメージを払拭するには至りませんでした。


ただ、はっきりしたのは、佐高さんが仰っておりましたが、新聞記者はチンピラのやる仕事でインテリがつくような綺麗な仕事ではない、政府批判をするのが使命と断言されておりまして、なるほど、自分は報道とは中立的で正確な事実を伝えるものと思っておりましたので、ある意味スッキリと致しました。


丁度発行されたのがコロナの感染が蔓延し始めの頃のようで、安倍政権の初期対応が酷い、政府は人の命よりも経済的損失を怖れて緊急事態宣言を遅らせたと望月さんは書いておられますが、現在コロナ禍が過ぎてみれば憲法改正論議の中で緊急事態条項は批判の的にするわけです。


また、森友問題も書かれておりましたが、籠池さんが安倍さん批判に途中から変わって政権批判に使えるが、もともと右翼思想の人だから信じてはいけない的な事も書かれておりまして、結局人を信じろと言いながら、人を道具にしか見ていないようにも思え、やはりこの方達の言う事を信じるのは無理だなと再認識した所でございます。


切り抜きだろうがダブルスタンダードであろうが、政権を叩いて世論を動かすのがジャーナリズムだそうです。流石、学生紛争時代の反体制運動で話が盛り上がるわけです。つまり、革命を起こすのがこの方達のジャーナリズムなんですね。


個人的にはそんなジャーナリズムは崩壊して良かったのではないかと思います。