おはようございます。

昨日からお休みでございます。

お天気も優れませんから部屋の中でじっとして過ごしている今週のお休みです。

 

ちょっと間が開きましたが最近Xのトレンドで思った事など書いてみようと思います。

 

岸田内閣の支持率は低下の一途で、国会でも政治資金問題の追及で自民党の評価は下がる一方、政権交代の声も日増しに増えてきている印象であります。

 

裏金問題はリクルート事件以来の大問題と言う話題で一気に昨年末から政治不信を招き、なんだか政界の様相も当時と似たような状況になっているのかな?とか思ったりします。

 

1988年に起きたリクルート事件により世論は政治腐敗への不満が高まります。自民党竹下政権は民意に応え政治改革の議論を始めますが、その後首相交代を経つつも民意は戻らず、1993年に自民党政権は倒れて野党8党による連立政権の細川護熙内閣が誕生します。

 

1994年3月、細川内閣は政治改革法案を成立させて政治資金規制法を制定し、この時から政党交付金の制度が始まりました。

また、自民党の金権政治の原因となっているのが党内の派閥争いであり、その状況を生み出しているのが中選挙区制であることから、小選挙区比例代表並立制が導入されました。

 

一つの興味あるテーマとしては丁度30年前に作られたこの政治資金規正法と小選挙区比例代表並立制は今回の裏金問題の総括にどう関わるのかな、と。

 

2年前の記事ですが小選挙区制になった事で党の公認がないと立候補すらできない状況では党の代表や幹事長に逆らえない状況を作っている、党の人気が強ければ勝てる勝算が強くなり政治家個人の努力が弱くなり政治家の劣化を起こしていると言う指摘もあります。

つまり政治家の関心事が選挙区の民意より党の公認に向かいがちになると言う事。

一概には言えませんが、そうした政治家の劣化とカネの問題は無関係ではないと思います。


選挙時に派閥問題が解消されたと言っても現在もカネも含めて実質的な国会運営で巾を効かせているのは会派単位ですから、小選挙区制の是非はあって然るべきのような気も致します。実際投票する身としても各政党から一人の候補者なので、その人への関心よりも政党が支持政党だからになりがちに思います。よく批判される世襲議員の抑止にも繋がると思われますが如何なものでしょう。同じ選挙区に同政党の政治力の高い議員が立候補すれば親の七光りだけでは戦えないでしょう。

 


伊藤惇夫さんが2003年の著書「政党崩壊」で当時の事を結局政権を取る目的の中に埋没して行き本来の目的が失われ、10年経った今でも金の問題は相変わらず起きていると書かれておりまして、それは現在30年経っても変わってないようです。

 

共感的に考えれば政治とカネは切っても切れない関係なのかもしれません。違法行為は罰する必要はありますが、善悪基準でカネの問題を取り上げた所で無理なのでしょう。現在野党が裏金問題を国会で追及しておりますが、その帰結が大臣の更迭であったり、政権交代であるのなら無意味なのでは?思います。違法性を確定して立件するか、仕組みの不備を問題にして政治改革しないのであれば30年前から同じ事を繰り返しやってこの先もやり続ける無益なパフォーマンスとしか言いようがないと思うのですがどうでしょうか。



 

もう一つ、細川内閣への政権交代と比較して今回民意の面で興味のある事がありまして、次に考えて見たいと思います。