先日、自宅に帰った時のお話です。

また、何でもないお話ですので暇な時に読んでやって下さい。


日曜日の夜に帰宅すると次女がとても疲れた顔でインスタントの春雨スープにお湯を入れておりました。

「仕事疲れたん?」と聞いてみると休憩時間も取れなかったようで、昔から弱音は吐かない娘には珍しくドーンと負のオーラが滲み出ております。聞くと明日明後日と休みとのことなので「休みはゆっくり家で寝ときんちゃい」と話しますが、下唇を突き出して友達とご飯食べに行くーと、強がっておりましたが寒気もするようでどう見ても無理なご様子であります。


翌日朝起きて居間に行ってみると、当然の如く8度以上の熱が出たようで、嫁ちゃんにバシッと冷えピタをおでこに貼られ、自分の部屋の布団の上で謎の正座姿勢で遠い目をして固まっております。


熱を再度計ってみると9度を超えておりまして、嫁ちゃんとこれはインフル?まさかの三回目のコロナ?二人して腕組みながらの立ち話をしておりましたら、一つ仕事の区切りのついた息子が部屋から出て来まして会議に参加、三人で部屋で固まっている娘を覗き込みながら、緊急感染防止対策実施決議を全会一致で承認、マスク着用、トイレの後の手洗いは念入りに、嫁ちゃんはパートがあるので自分が娘を病院に連れて行く事で解散終了となりました。


雨の中、傘をさすのも億劫の棒人間のような精気の無い歩き方している娘を車に押込み病院へと向かいますが、お腹が空いたーとか割と心は挫けていないようで何より、そのまま病院に放り込み、しばらくして出て来た娘に話を聞くと医者も良くわからない、イルフルでもコロナでもない、扁桃腺が腫れてるねー、耳鼻科に行った方が良いよー、等と素敵なアドバイスを言われて金6000円。併設の薬局が閉まっているので近くのスーパーにある薬局で薬貰ってねーでおん出されたとか。ナントアコギな商売もあったものだと親子揃っての罵詈雑言、恨み言ひとしきりの負け犬の遠吠えした所でスーパーに到着、薬局で薬を貰う娘を待つ間店頭に用意されてあった椅子に座って缶コーヒーで一服、出て来た所でついでに晩御飯など買って帰りましょう、あれが良いコレが良いと一カゴ埋まった所でお会計、ポケットの財布を取り出そうとしましたら何故か財布がございません。あれ?隈無くポケットというポケットを探っても雲隠れ。娘にスマンとお会計を頼んで店内、薬局前など逆再生宜しく車まで見て回りますが何処にもございません。スーパーの店員さんに届け出無いかと聞いてもいや、ありませぬと非情の宣告。万が一届け出ありましたら何卒ご一報をとお願いしてシオシオと自宅に戻ったのでありました。


そして後半に続くのであります。