久し振りにXのトレンドの感想など書いておこうかなと思います。


トレンドでも無いのですが、ある方が自分の左翼的な思考からのネトウヨ批判の「限界」(ネットスラングと思われますが)に気付き、他人の言葉ではなく、ちゃんと一次情報から判断を入れて投稿するようにしたいと書かれておりました。

それ自体には感心したのですが、とは言え一次情報なるもの自体を何とするのかで結局ものの見方は色がついてしまうものだと思います。


先日福島原発の汚染水の処理施設で作業員が汚染水を浴びて病院に搬送された事故で、東電が最初100ml程度と報告していた所、後日数倍の汚染水だったと訂正の報告をしたことに対して記事ではさも、東電がまた事故を過小評価するために嘘の報告をしたかのような見出しで報道されております。

事実は東電自身が事故発生時に速やかに報告するに際して現状把握が足りなかっただけであり、事実関係をその後精査して実態がわかったので正確に報告したと言う、とても信頼に値する行動なのですが、マスコミの見出しに踊らされて原発反対派の人達や政権批判したい人達はここぞとばかりに批判の声を上げます。


私達一般市民にとって一次情報の多くはどうしてもマスコミ情報になってしまいます。東電の事故についても関係者でないかぎりマスコミ以外で知ることは出来ません。

なので一次情報から判断すると言っても、このような報道を鵜呑みにすると限界から抜け出せないように思います。

半年前位にも原発定期点検で問題箇所が発覚したと原発の危険性を煽るような報道がありましたが、これも事故を防ぐ為の定期点検がちゃんと機能しているから発見できて、未然に事故を防げているのですが、そういう捉え方はせずに危険性ばかりを問題視します。


結局大事なのは一次情報の中から何を問題と自分が思うのか、だと思います。


原発の話題を例に取りましたが、これを問題にするのであれば自分は原発を必要と思うのかどうかだと思います。日本の電力をどう維持していくのが良いのかという問題です。個人的には代替エネルギーによる発電の目処が立つまでは安全性が確保出来ている原発は再稼働を進めるしか無いと思っております。確かに真剣に原発反対を主張されている人達の意見も無視は出来ませんが、今回のようなウクライナ危機に直面すると、稼働も已む無しと思います。



ウクライナ紛争が始まって、それまで原発反対で政府批判をしていた人達が今度は電気代が高すぎると政府批判をし始めます。

原発稼働の関西電力は電気代が抑えられている事実は見ずに政府はどうにかしろと声を上げます。また、あれ程ドイツの脱原発を称賛していた人達がドイツの原発停止の延期に対しては口をとざしたままです。


今年に入って電気代が落ち着くと今度は生活が苦しいから給付金を配れと政府批判をします。

しかし、電気代が落ち着いたのは、電気代の高騰に対して政府が電気ガス補助金として3.1兆円を今年度投入して抑え込んでいるわけで、謂わば国民に3.1兆円の現金給付をしていると言う事実には誰も言及せずに金をよこせと政府批判をします。


そしてたぶん、生活が安定してくると何かきっかけがあればまた、原発反対の声を上げるのでしょう。


こんなではとても賛同できるものではありません。