本日と言いますか、最近のXの投稿で気になって来ている事など、お休みに入りますので時間も有りますから、つらつらと書いてみようかと思います。
かなり違和感が溜まっておりますので。
例えばジャニーズ会見の望月衣塑子記者の発言時にヤジを飛ばした産経新聞記者の報道ですが、当初望月氏や彼女を擁護する左派の方たちはヤジを飛ばしたのはジャニーズが仕込んだサクラと断定してジャニーズ側を批判していたところ、フタを開ければ産経の記者だったと言う話で、どう見てもジャーナリストとして事実に基づかない自分達の主観でデマを拡散した望月氏側の問題であるはずなのに、何故か現在は産経の記者の暴言ばかりが問題視されております。
他方ではイスラエル紛争において、韓国軍が無償で日本まで法人輸送をしたのに対して日本はチャーター便で3万円取ってドバイまでと言う報道から、日本政府は対応が遅い、自衛隊は能力が低いなどの批判が出ております。
しかし、自衛隊法84条の4を見ますと、自衛隊は紛争危険地域で戦闘が懸念される場所には邦人退避と言えど派遣出来ない規定になっています。邦人退避の場合、自衛隊は外務大臣からの要請に基づいて行動を起こしますが、この危険地域の認定に政府間との協議もあるでしょうから時間がかかるのも已む無しに思えます。
さらに、邦人退避に対する条項は他にもあり、この条項をクリアしない限り自衛隊は動けません。
普通、軍隊はネガティブリストで動く組織のようです。ネガティブリストとは「してはいけない」リスト以外は自由に判断出来る体制ですから、臨機応変に即時対応が可能になります。韓国軍の迅速で臨機応変な対応はこのためと思われます。
それに対して自衛隊はポジティブリストです。決められた条件をクリアして初めて行動が可能になりますから、対応に時間がかかります。何故ポジティブリストなのかと言うと自衛隊が軍隊ではなく警察予備隊と言う警察権の域でしか行動出来ない立場であるからです。警察権は国家権力が国民の権利に介入しますから国内法の手続きに則った行使が原則になるのです。
こうした背景の説明もなくマスコミは韓国軍と日本の対応の差を書き立てます。それによって政府や自衛隊への批判が生まれます。イスラエル紛争の問題も絡めて戦争放棄、憲法9条改憲反対と声が上がっています。
そもそも9条改憲案は1項の戦争放棄はそのまま残し、2項の見直し若しくは自衛隊の明記が改憲の主旨であったのに、彼等は改憲すると戦争放棄を無くして戦争をする国になると叫んでおり、もう、妄想の上から妄想を塗りたくってワケがわかりません。
彼等が望む邦人退避の迅速な対応を政府が出来るようにするには平和維持のための国外対応を役割とする軍隊と自衛隊を置かない限り無理な筈です。軍隊は持たないと憲法に明記している以上警察権しか持てず、任意の判断は出来ないのですから、改憲するしかないと思うのです。
この2つの話題で感じているのは、起きている事実の理由を自分の思い込みで「そうしている」と決め込んで広めようとしている気持ち悪さです。起きた事それぞれに、自分の思想に都合のよい解釈をしていく。
そんな事してるから自衛隊の問題みたいにある面で否定している事が別の件で否定している事と整合性が取れなくなって結局何をしたい人なのか分からなくなる。
こんなのが最近増えてます。
変な終わり方になっちゃいました。