慢性前立腺炎とは大腸菌やクラミジアといった
菌が前立腺に入ることによって起こる場合と、
長時間座りっぱなしの姿勢や疲れ、ストレス、体の冷えなどといった
血液の流れが滞ることによって起こると言われています。
完治までに長い時間を要することや、疲労やストレスを溜めないようにすることと、
不規則になりがちな食生活や生活リズムを正すことが重要と言われている中、
喫煙を控えるように指導を受けられることがあると思います。
ここでは慢性前立腺炎と喫煙の関連性について解説していきます。
喫煙が私達の身体にどう影響するのか
まず前立腺炎との関わりの前に、
喫煙することによって身体にどんな影響を与えるかご説明します。
たばこの中に含まれるニコチンが煙として肺に入ることによって、
末梢血管を収縮させ、血圧が上がり心拍数が増えていきます。
末梢血管とは私達の手や足の指先などに張り巡らされている細かい血管のことをいい、
これが収縮することで血液の流れが少なくなり体温が低くなります。
また、ニコチンによって血管が収縮することで血圧が上がることにより、
血管の内側の壁にダメージを与えていき、煙の中に含まれる一酸化炭素によって
動脈硬化を促進させてしまいます。
たばこの煙の中に含まれるタールも、発がん性物質が多く含まれていると言われており、
長年の喫煙によって体の中に溜まっていきます。
近年ではたばこのパッケージに心筋梗塞や肺がんの危険性を説く文章が
記載されていますよね。
もちろん、たばこを長年吸い続けることによって、
肺がんや心筋梗塞といった病気はもちろんですが、
息が切れやすくなったり風邪が治りにくかったりなどといった症状も出やすくなります。
慢性前立腺炎とたばこの関係は?
では慢性前立腺炎と喫煙と関わりがあるかというと、
血液の流れを悪くするという点では非常に関連が高いと考えられます。
大腸菌やクラミジアといった菌以外の前立腺炎の原因として、
前立腺の血液の流れが滞ることによって腫れ上がる事が考えられるからです。
では禁煙したほうが慢性前立腺炎は解消できるのか
結論から申し上げますと、禁煙だけでは慢性前立腺炎を治すことは不可能です。
前立腺の血液の流れが悪くなる原因として、
喫煙以外にも長時間座りっぱなしの姿勢によって前立腺が圧迫されたり、
疲労やストレス、体の冷えによって血液の流れが悪くなるといった原因が
複雑に絡んでいることが多いからです。
もちろん、今までたばこを吸ったことがない人でも前立腺炎にかかることも考えられます。
ただ、体の血液の流れを良くするためにも、
たばこの本数を減らしたり禁煙したりすることは非常に重要でもあります。
禁煙するメリットと禁煙するにはどうしたらいいか
たばこを長年吸っていると、中々辞められない、
口さみしくなるとついつい手が出てしまうということがあると思います。
自力で辞められる人もいますが、近年ではテレビのコマーシャルなどで
禁煙外来という言葉があります通り、病院で診察をうけながら禁煙の指導や
禁煙を補助するためのお薬や貼り薬を処方されることがあります。
禁煙することによって、がんや心筋梗塞といった病気のリスクを減らすことが出来る上、
体の中に一酸化炭素を入れなくなることで、軽いウォーキングといった運動を
合わせることで息切れを改善させるなどといったメリットもあります。
前立腺炎と喫煙・たばこの関係まとめ
慢性前立腺炎は体の血液の流れが悪くなることによって起こると考えられています。
その血液の流れを悪くする原因の一つに喫煙も含まれています。
もちろん、喫煙以外にも生活リズムを見直すことと、
軽いウォーキングなどといった運動で体を動かすこと、
疲労やストレスを溜めないようにすることに加え、
体を冷やさないといった事も必要です。
禁煙の道のりもまた容易いものではありませんし、
慢性前立腺炎の治療も長い道のりが必要なこともあります。
一気にかたを付けるのではなく、ゆっくりと辛抱強く継続していくことが重要となります。