音楽朗読劇『レ・ミゼラブル』

TOKYO FM ホールで開催されている本公演は日替わりでキャストが変わる方式。自分は8月10日(土)夜公演でジャン・ヴァルジャンを演じさせて頂きました。

 

レミゼといえば日本では東宝制作のミュージカルが有名ですね。今回のオファーを頂いた時「あの物語をどうやって朗読劇に?」と思ったのですが、同時に「面白いかも!」という思いも沸き起こり、1公演限りではありますが、お受けする事にしました。

・・・で、蓋を開けたら共演の他3名はすべて事務所の後輩というサプライズ(笑)

 

事前に一度読み合わせを行い、迎えた本番当日。

各人が掘り下げてきたものをステージでぶつけ合う感じと相成ったわけですが、これがとても楽しい時間でした。なかなかガッツリと掛け合う機会のない彼らと紡ぐ物語。パイセンとしては負けちゃあなるまい(笑)と気負うような部分が些かあったわけですが、それはそれ、幕が開けばそれぞれがそれぞれの役にしっかりと入っていたので、自分も没入して演じることが出来ました。

 

今回の舞台の台本では、27歳から64歳までシーンごと徐々にジャン・ヴァルジャンの年齢が上がっていきます。その時々の心を血肉をともなわせたイメージで作ろうとすると、自然と声も変わってくる・・・気がする。だから自分がやれることはやる!ただそれだけだッ(笑)

改めて思ったのは、年を重ね、様々な人生経験を重ねたからこそ真に迫れるようなものがやはりあるのではないかな?ということ。特に人と人とのつながりの中で発露する感情などは。今更言うまでもありませんが、様々な感情が入り混じる、とても演じ甲斐のあるキャラクターだったように思います。ラストは拭うことも忘れ、鼻水垂れ流しで演じてました(笑)

 

御鑑賞下さった皆さん、ありがとうございました!いかがだったでしょうか?お気に召して頂けたのであれば幸いです。もしよろしかったら、後日お手紙などでご感想などお聞かせ頂けますとさらに幸いです。

 

そして、共演の後輩諸君と、制作関係者の皆さんにも心からの感謝を。ありがとうございました!

 

 

思い出写真)

公演を終えて楽屋にて。おそらく今回の公演で平均年齢最年長と思われるチーム俳協組(笑)

左から、ジャベール・笠間淳、自分、コゼット他・大原さやか、マリウス・熊谷健太郎