勧誘 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 知らない電話番号の着信があった。

 小生に不動産投資等を勧誘したいのだろう。

 パソコンで電話番号を検索すると、某地方銀行の番号であることが判明した。

 

 小生の銀行口座に何かあったのだろうか。

 マネーロンダリングに使われてしまったのか。

 不自然な出金があったのか。

 悪いことばかり連想してしまう。

 折り返し電話するが、「午後3時を過ぎている・・・」との音声案内が流れて拒否される。

 

 数日後、あの番号から電話がかかってきた。

 小生の預金口座になにかあったのか。 

 心臓の鼓動が急に速くなる。

 

 銀行「○○さんの携帯電話でしょうか?」

 小生「どちら様でしょうか」(まずは名をなのれ)

 銀行「○○銀行○○支店の○○と申します」

 小生「どのような要件でしょうか」(ビビりながらも冷静なフリをする)

 銀行「普通預金の金利が低いので、保険やNISAで資産運用しませんか?」

 小生「オカネに関心がありませんので断ります」

 

 某銀行は小生の預金口座の残高をみて投資を勧誘した。

 多額の残高があるわけではないが、コイツからカネを取れるかもしれないと企んだらしい。

 小生は金融商品に投資しない。

 僅かなカネのためにそれに見合わないリスクが付いて回る。

 小生は別の方法で投資している。

 それは決して枯れることのない泉を生みだす。