重力 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 時々、金縛りにあう。
 一般的には、精神が起きて肉体が寝いている状態とされる。その時に人の気配がするが、脳の暴走によるものらしい。
 
 今朝はいつもとは異なる金縛りにあった。
 
 目が覚めると、小生の上に重みのあるものを認識した。
 小生の肉体の上に他人が寝そべっている状態である。
 人間ほどの重みはないものの、ある程度の重さを感ずる。
 それが人の形をしているように見える。
 
 新たな睡眠障害か。
 それとも、別世界からきた御仁か。
 それなら、小生でなくていいのだが。
 
 金縛りは脳の暴走とわかっていても、恐怖を感ずる。