資料 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 職務上の事情から、戸籍謄本を見ることとなった。

 これまで何度もみてきたが、古い御仁が次々と出てきた。

 多くのものは明治頃から始まっているが、初めて江戸に遡った。

 

 その家は長く続く家で、現在も続いている。

 子孫繁栄を願う御先祖様はさぞうれしいに違いない。

 

 戸籍をみると、「安政」や「天保」に生まれた御仁がずらずら出てきた。

 安政といえば、小生は安政の大獄と安政地震くらいしか知らない。安政の大獄では吉田松陰や橋本左内という歴史上の人物が断罪された。

 その頃、時を同じくして、その家の御先祖様が生きていたのだ。

 

 戸籍に載っている安政の御仁にはその御先祖様がいる。

 生命のバトンはこれからも引き継がれるに違いない。