台詞 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 昨日、スタジオジブリの「紅の豚」を視聴した。

 「紅の豚」はスタジオジブリの作品で最も好きな映画である。

 

 なぜ小生を惹きつけるのか。

 登場人物の含蓄のある台詞が次々と飛び出すためである。

 これほど魅力的な台詞がある映画はない。

 

 いくつか例を挙げてみよう。

 空挺団が幼児を全員、連れてゆくのかという部下の質問へのボスの返答

 「仲間はずれを作っちゃ、かわいそうじゃねえか」。

 

 退散する空挺団のボスの一言。

 「志は高く持て」

 

 アメリカ野郎と豚の決闘を見届ける空挺団のボス。

 「ルールは特にねぇ。しかし、卑怯な真似をした奴は永久に軽蔑されるであろう」。

 

 いいパイロットの条件を聞かれた時の豚の返答。

 「インスピレーションだな」。

 

 豚が銀行で勧められた戦時国債について。

 「そんなことは人間同士でやりな」。

 

 いい映画である。