電動 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 先日、長野県で大きなバス事故が発生した。
 人名よりもカネが大切らしい。

 職務上の事情から、板金屋でバスも運転する大将と話す機会があった。

 大将「あれは運転手の経験不足でっせ」

 小生「大型バスの運転は難しいんですか?」

 大将「事故したバスはなぁ、電動でギヤが変わるねん。ミッションを変えてもすぐに変わらんのや。マイクロバスの運転手では操作できひんで」

 小生「ミッションがニュートラルになってたんはなんでですか?」

 大将「スピード出した状態で、大きいギヤから小さいギヤは電動では切り替えられへんねん。なんぼやってもギヤは変わらんわ。ニュートラルのままやから余計に加速するねん」

 小生「高速使わへんのは何でですか?」

 大将「運転手の小遣いやろな」

 大将の話は推測の域をでないが、真実に対する一つのアプローチであろう。
 真相は警察諸君の捜査にかかっている。