ひろ新子『行ってもイイ精神科、ダメな精神科』(バジリコ、2013年)を読了。
精神科に通院中の御仁や精神科医に是非読んで欲しい一冊である。
著者は東京都23区に存在する精神科や心療内科に初診として潜入する。
23区について、1区に一つのクリニックを訪れる。
つまり、23のクリニックで診断を受けることとなる。
駅から数分でたどり着ける医院に的を絞って、訪れている。
著者は精神保健福祉士として10年程の実務経験を積んでいる。
自身も精神疾患を患っているので精神疾患のプロである。
著者の疾患は自己診断ではあるが、「非定型性のうつ」である。
23人の精神科医の診断を受けたのだが、病名はバラバラであることに驚く。
「非定型うつ」、「典型的なうつ」、「躁うつ」、「不安障害」、「問題なし」という具合である。
薬の処方も医者によって異なる。
ひどいのは、SSRIを2剤処方する御仁がいる。本当に精神科医なのか疑問である。
著者はこの結果から、複数の精神科医の判断を仰ぐことを奨励している。