発言 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 毎日薬を飲んでいる。


 それを見かねたのか、家人が

 「いつまで薬のんでるんや?」

 「医者の言う通りにしてたらいつまでも薬に頼らなアカンぞ!」

 「その医者、大丈夫か?」

と立て続けに小生に浴びせかける。


 悪意はないのだろう。

 言ってみたかったことを言ったのかもしれない。


 小生は少しショックを受けた。

 そのような見解で日々、小生と接しているのか。


 好き好んで多くの薬を飲んでいるのではない。

 生きるために今は一時的に薬を飲んでいるだけだ。

 医者と減薬のタイミングを見計らっている。(まだ時間はかかりそうだが)

 

 発病から今日まで小生の状態を理解しているのはこの医者だけだ。大学院生の頃に復学診察で大学の嘱託の医者から「ええ先生がついてるな」と言われた。

 ヤブ医者ではなさそうだ。


 いつ完治するか全く予想できないが、いつか再び薬を飲まない生活を送りたい。


 他人の何気ない一言に時々不安を抱く。