神田三亀男編『原爆に夫を奪われて―広島の農婦たちの証言―』(岩波新書、1982年)を読了した。
本書は長らく絶版であったが、今年の7月に復刊した。
編集者が農婦に原子爆弾の被害の様子を聞きとり、そのまま原稿にしている。
話し言葉で書かれているため、被害の様子がなまなましい。
原子力は使い方を誤ると恐ろしい事態を引き起こす。
兵器に応用すると核兵器として絶大な威力を誇る。
発電に活用すれば、安定した電力を得ることができる。
しかし、原子力発電は大きな危険を伴っていることを原発事故は物語っている。
原子力にベッタリと依存しない社会の構築が今後の人類の課題であろう。
数万台の自転車と発電タービンを使い、人力で発電できないのだろうか。
数万人が24時間体制で自転車をこぎ、そこから得られる熱でタービンを回す。
やはり無理か。