子鳥 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 梅雨の暮頃にやって来たツバメの子鳥が親と同じくらいの大きさに成長している。

 巣の中に4羽の子鳥がひしめきあっている。


 3日ほど前から体の大きな子ツバメが飛行する練習を繰り返している。

 巣から飛び立っては数メートル先の外壁や電線に止まり、またそこから飛び立つ。


 体の小さな子ツバメは今日から飛行の練習に入ったようだが、うまく飛べない。

 しばらくすると、体力が尽きたのか飛ばなくなった。

 巣へ戻してやろうと、ツバメの足元に指をやると、ジャンプして指にとまる。

 警戒していないのか。


 脚立で巣へ近づき、子を巣へ戻す。


 お盆までに飛び立ちそうだ。