仕入 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 専攻している分野で新しい研究書が出版された。

 学術と実務の両方に参考になりそうだと判断したため、購入することにした。


 専門書の品揃えがいいジュンク堂書店へ。


 目当ての本を発見。手に取ると、どうやら誰かが一度落としたらしい。

 背表紙の上の部分が破損している。

 在庫はこれ一冊のみ。


 仕方なくそれを購入。

 もう一冊別の専門書を買い求める。

 二冊で8500円。


 社会的な需要が少ないのだろう。供給する側の言い値で買わざるを得ない。

 国家財政の根幹を司る重要な分野を専攻しているが、専門家が少ないために専門書が高価になってしまう。

 出版社がリスキーな商品を安価で提供したくないのだろう。