皮膚科 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 身体の一部に異常を感じ、生まれて初めて皮膚科へ行った。

 午前9時に到着したが、すでに長蛇の列。

 仕方なく最後尾へ。次から次へと患者が押し寄せる。


 問診票に返答する。今飲んでる薬も一緒に記入。

 パキシル、トフラニール、ドラール、ジプレキサ、メイラックス・・・。

 受付嬢が皮膚科には縁がない薬品名をみて驚いた様子。

 どーだ。驚いたか。

 私は筋金入りのうつ病患者だ。


 待つこと3時間半。

 しつけの悪い悪童どもが待合室で暴れまわる。泣き叫ぶ。兄弟げんかを始める・・・。

 静かな精神科とは対照的である。

 治療前にすでに疲れてしまった。


 ようやく診察の時が来る。

 医者は皮膚の一部を採取し、顕微鏡とニラメッコ。

 「細菌がいるね。薬塗ればダイジョーブ。治るよ。」


 塗り薬をもらい、ようやく帰宅の途につく。

 今日から早速、塗ってみよう。