4000年前 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 「誕生!中国文明展」が現在、奈良国立博物館で開催されている。

 特別展であるため混雑を覚悟して突入したが、見物人はまばら。各出土品を心行くまで堪能できた。


 「中国文明」と銘打にふさわしいモノが数多く陳列されている。

 中国史上、最古であるとされる「夏」王朝の年代の遺物が展示されている。今からおよそ4000年前に造られてた美術品、翡翠を研磨して作りだしたナイフ等。今から4000年も前に作られたとは思えない程、精密に創作されている。


 「殷」王朝の出土品は今からおよそ3500年前である。青銅で作られた青銅器が数多く展示されている。青銅器には緻密な模様が描かれている。当時の技術の高さがうかがえる。


 同じ頃、日本はまだ縄文時代であった。石器で武装し、動物を追い回していたのだろう。

 

 今からおよそ4000年前に作られたものを目の当たりにすると、何とも形容し難い感覚を覚える。


 そして、今から4000年後、どうなっているのだろう・・・。