おはようございます
寺庭のたまごです
昨日三月十一日(土)
京田公民館にて
法話会を行いました。
東日本大震災からちょうど六年目でありました。
皆さんで般若心経を唱えて物故者の供養を勤めた後、法話会を始めました。
こちらの笑顔の素敵なお若い和尚様、
桂雲寺住職・夏秋尚孝(なつあき しょうこう)和尚に
九州は佐賀県有田からお越しいただきました
実はこちらの和尚様には
お兄様がいらっしゃいまして、
和尚とお兄さまは
山梨修行時代に苦楽を共にした
先輩・後輩の間柄になります。
和尚の晋山式、結婚式の際も、
はるばる舞鶴まで荷担(かたん=お手伝い)も
していただき、お世話になっております。
また、叔父さんも和尚様であり若かりし時、善福寺の住職に
誘われたそうです
不思議なご縁ですね
終始このにこやかなお顔で、
朗らかに穏やかに
日々心に留めておきたいなぁと思える事柄を
誰でも目に浮かべられるような身近な話題に沿って
お話いただきました。
仏心
離れていても思いは届く
心を込めても心は減らない
むしろ増える
~ゴジラのお話~
ある幼稚園で
大人の男の人ぐらいの大きさの、
大きなゴジラをつくろうということになりました。
材料は各自で持ちよります。
たくさん材料を持ってきた子もいれば、
ほんのちょっと持ってきた子もいる、
家庭により色々です。
できあがったゴジラと一緒に写真撮影をする時、
ある子が言いました。
「先生、ゴジラが”つくってくれてありがとう”って言ってる!」
そうすると他の子たちも
「ほんとだ!」
「言ってる、言ってる!」
と言い出しました。
ただの”もの”だったゴジラが、
子供達の自由な心によって
まるで血の通った命あるいきものになりました。
ここで、子供達が
「このゴジラのしっぽは僕が持ってきた割り箸でできたものだ!」
「ここは私の!」
・・・となっていたら、
ゴジラはただのゴジラのままでした。
自由自在
自らに由り
自らで在る
”自由”で終わってしまわずに
”自在”を忘れずに。
法話会が終わると、
皆様ホクホクとしたお顔で、
「いいお話が聴けた~」と
公民館を後にされていきました
本当にいいお話を聴くことができ、
有り難かったです。
夏秋和尚、ありがとうございました。