切り替えるのではなく付け加える。 | 神と仏と日本史

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歴史 神道 仏教 仕事への思いをひたすら書き綴ります。
歴史は日本史が特に好きで南北朝や室町・戦国時代が一番好きです。
ちなみに幕末は断然佐幕派です。

管理者が変わった。

 

以前の管理者は現場の大変さをよく理解してくれ、嫌な顔せずに現場に入ってくれた。

この4月から半年なんとか回していけたのは前管理者がいたからだと思う。

 

その管理者が変わり10月から本部の事務局長をしていた人が管理者として我が事業所にやってきた。

 

彼は数字にシビアだ。

 

「せめて自分たちの給料くらいは稼いでほしい」という言葉を聞き、「なるほど」という思いと同時に妙な違和感を覚えた。

現場に長くいるとどうしても数字に対してアレルギー反応が出てしまう。

 

以前、管理人は高齢者分野の包括支援センターという所でケアマネジャーをしていた。今はヘルパーです。

 

 

包括はいわゆる普通のケアマネと違ってそれほど営業営業しなくて良い所だ。

自治体から予算が出てくる部署なので黒字だ赤字だと気にしなくていい。

 

市町村の仕事を民間に委託して運営しているから結局は公務員と同じみたいなものだ。

 

そういう経緯もありあまり「収支」ということは考えていなかった。

彼は事務寄りの人間な為どうしても数字は気になるようで今管理人がいる事業所は赤字続き。

 

っていうか正社員が多くて赤字が多いなら何故もっと早く対策を取らなかったのかが疑問だし、ここ半年で浮き上がってきた問題でもないだろう。

 

 

数年前から経営陣が放置していた問題をいまさら変えようとしているわけです。

 

で、今後事業所は数字を意識しながら運営していくことになるであろう。

 

会議で管理者がそのあたりのことは話をしてくれると思う。

 

ここで気をつけていかないといけないことがある。

 

 

数字や運営の話ははっきり言って今の事業所には新鮮な話だ。

以前の管理者は「今はそういうのより立て直しが大事。しっかり支援しよう」というスタンスでやっていたと思う。

もちろん経営のことも考えていたと思うが、それは私たちにはあれやこれやはあまり言わなかった。

 

だから、また事業所が運営の話を聞いて「そっちに極端に走ってもらっても困るし、違う」と思う。

この半年、利用者の支援をしっかりやろうとそこそこやってきた。

 

挨拶や散歩、仕事から帰ってきた利用者の声かけや取り組み、短期入所の受け入れや調整、、、(応諾義務という言葉は初めて聞いた)

 

しかしそこは絶対にブレてはいけない。

 

だからタイトルに「切り変えるのではなく付け加える」のだ。

皆がまた「数字数字、収入!」といった方向に進みすぎないようにしないといけない。

 

自分たちが目指すものは「美しいグレー」だ。

 

収入の為に無理をしてはいけない。

 

跂(つまだ)つ者は立たず。跨ぐ者は行かず。

つま先で立つ者は長くは立っていられない、大股で歩く者は遠くまで行けない。

 

これは僕の好きな言葉であると同時に有名な老子の言葉だ。

 

私は一支援員だがこの半年皆でしてきたことは決して忘れないにしたい。