兵庫県加古川市小2女児刺殺事件① | 全曜日の考察魔~引越し版

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概要

2007年10月16日午後6時頃、兵庫県加古川市の当時小学校2年生の鵜瀬柚希ちゃん(当時7歳)が公園から帰宅して、自宅の東側に自転車を置いて家に入ろうとした時に、自宅前で刺される事件が発生。家に居た家族4人が女児の悲鳴を聞いてすぐに駆けつけたが、すでに犯人の姿はなかった。

負傷箇所

柚希ちゃんには正面から胸と腹部の計2か所に刃物で刺された傷があり、午後6時8分に119番通報で駆けつけた救急隊が現場に到着。搬送中に救急隊員が犯人について尋ねた際に、柚希ちゃんは薄れていく意識の中で「大人の人……男……」と答えた。午後7時45分、柚希ちゃんの死亡が確認された。
左胸上部に刃物で受けた傷が致命傷となったようで、柚希ちゃんの死因は「失血死」となっている模様。

捜査

目撃情報等

目撃される可能性が高い自宅前で犯行に及んでいることなど不可解な点が多く、犯行の目的もはっきりしないが、物証や目撃情報が乏しいため、2022年現在でも未解決事件になっている。

また、2008年7月30日に捜査特別報奨金制度に指定された。

捜査機関による分析

捜査機関は「大人の男」という柚希ちゃんのダイイング・メッセージについては「犯人が顔見知りならこのような言い方はまずしない。見ず知らずの人間か、犯人が一方的に柚希ちゃんを知っていた可能性がある」と分析している。

凶器

凶器は細い小型ナイフのような刃物とされている。

勝田州彦受刑者との関連性

鵜瀬柚希ちゃん殺害の犯人として、「津山市小3女児殺害事件」の犯人として逮捕された勝田州彦を疑う声があります。

勝田州彦は、2018年5月の時点で39歳、住所は鵜瀬柚希ちゃんの自宅のある兵庫県加古川市で、これまでに何度も兵庫県や岡山県などで女児に暴行を加えるなどして逮捕される事を繰り返していた男で、2018年5月に、2004年9月に岡山県津山市で発生し14年もの間未解決となっていた「津山市小3女児殺害事件」の犯人として殺人容疑で逮捕されたのです。

津山市小3女児殺害事件は、当時小学3年生だった筒塩侑子ちゃん(当時9歳)が正面から腹や胸を刺されて殺害された事件で、犯行の手口がこの事件と酷似しています。

写真・図版(2枚目)| 「少女の血が見たい」警察官を両親に持つ勝田容疑者の”異様な愛情”とは?〈週刊朝日〉 | AERA dot. (アエラドット)

また、この事件の他にも、勝田は幼い少女を狙った凶悪な犯行を何度も繰り返しています。まずは、現在までに明らかになっている勝田の犯行を時系列順に見てみます。

2000年、勝田は兵庫県明石市にて小学生女児6人の腹部を突然殴るなどし逮捕されています。この明石市は、柚希ちゃんの自宅のある兵庫県加古川市に隣接する市です。勝田はこの最初の逮捕の時、この他に10件もの暴行の余罪がある事を認めています。

2004年、岡山県の津山市で当時小学3年生の侑子ちゃんを刃物で複数回さして殺害。

2009年、兵庫県姫路市にて当時小学1年生女児の腹を突然殴り内臓から出血するほどの怪我を負わせて逮捕。この時には他にも5人の女児をすれ違いざまに殴っていたことも取り調べで判明。懲役4年の実刑判決を受けています。兵庫県姫路市も加古川市に隣接する市です。

2015年、またしても兵庫県姫路市にて、当時中学3年生の少女を突然ナイフで刺し、肺に達するほどの重傷を負わせて逮捕。懲役10年の実刑判決を受けています。

勝田には、警察の取り調べでの供述や裁判記録などから、「少女や女児の腹を刺して血を流して苦しんでいる姿を見ると興奮する」という異常な性癖を持っている事が明らかになっており、精神鑑定では「性的なサディズム」、「サディズム型ペドフィリア」という診断結果が出されています。

勝田の周辺には、未解決になっている少女や女児が被害にあった事件が複数あり、その中の一つが鵜瀬柚希ちゃんが殺害された「加古川小2女児殺人事件」なのです。

そして、勝田の実家は「加古川市平岡町新在家」という場所にあり、これは柚希ちゃんの自宅からわずか1〜2キロメートルの距離です。

当然、警察も勝田州彦が関わっている事を疑っていると見られ、「今後勝田から事情を聞くことも視野に入れている」との捜査関係者の発言も報じられています。

仮に真犯人が勝田ではない場合の事を考えれば、犯人だと決めつけてしまう事は危険ですが、これまでに勝田州彦が兵庫県加古川市周辺で起こしている多数の犯行の内容を見れば、限りなく勝田が犯人なのではないかという印象を抱かせます。

また、勝田の父親は兵庫県警に勤務する警察官で、母親も元警察職員との情報もあります。