おはようございます。
昨日も嫌なことがありましたが、一晩で忘れる得意技を持っているzennoです。
昨日のブログは、ちょっと硬めの内容でした。
今日もその続きなので、我慢してくださいね。
高齢化が進むにつれて、病院や高齢者施設などで
①「私物洗濯(個人別ネット管理)」
②「肌着等クリーニング込リース」
という2つの事業が生まれています。
本日は、①について
(明日も続くことをお許しください)
①「私物洗濯(個人別ネット管理)」・・・
入院(所)者様が自分の私物を持ち込み、それのクリーニングを依頼する際に、弊社のようなクリーニング業者が洗濯ネットで個人管理してクリーニングをして返却する方法。
ここでの特徴は、
★1枚○○円ではなく1ネット○○円という設定
★預かってから乾燥後までネットを開けずにクリーニングすること
上記の特徴で、私が「?」と思うのは、
㋐そのまま洗うので、ネットにパンパンに入れられすぎるとキレイになりますか?
皆さんイメージしてください!!!!!!!!
洗濯機の中で、洗濯物でパンパンなネットが10個も固まった状態で回っている姿を。。。
水が行き届きますか?
洗剤が行き届きますか?
汚れが完全に落ち切りますか?
㋑さらにひどいのは、
●パンツとズボンを一緒に脱がして重ねたままネットに入れる。
(重なった部分があれば、そこはキレイになりません)
●シップの存在を知らずに衣服と一緒に入れてしまう。
(ヌルヌルしたシップが出てきて再洗いに回って1回納品が遅れます)
●紙おむつと一緒に入れてしまう。
(当然便が付いていたりしていて、一緒にクリーニングした人の衣服にも臭いが移ってしまう)
ここまでくれば、出す側の職員様のモラルの問題です。
「そこを何とかするのがクリーニングのプロだろう!!」
と言われるのはわかります。
クリーニングのプロとして、
そんな状態でもキレイにしたいと思って、再洗いをしたりして手間をかけます。
でも戴いている料金とのバランスで限界があることをわかってください。
「肌着などは別にどんな洗いでもいいねん、キレイになっていれば。」と、今の人は思っているかもしれません。しかし、自分で手洗いを経験してきた方々は、洗濯の品質にはうるさいですよ。
そのかわり、きちんとした仕事には「気持ちいいわ。有難う」と素直に言いはります。
最近はクリーニングのことも十分に理解せずに、安価な料金設定で仕事を受ける業者が出てきています。
入院(所)者様にとっても安価な料金設定は魅力的です。
しかしながら、自分の大事な衣服がそのような形でクリーニングされている実態をご存じなのでしょうか?
安価な料金設定は、安価な仕事しかできないのです。
その状態でクリーニングを続けていると、必ずクレームになります。
主なクレームは、
●キレイになっていない
●シワシワ
●縮んでる
●着れない
などなど
クレームは、病院施設様と入院(所)者様だけでなく家族様も巻き込んでの話し合いとなります。
弊社は、きちんとお金をいただきますが、
事前にネットを開けて中身を確認し、水洗いできないものはドライクリーニングに回します。
パンパンのネットは、2つに分けて適量にしてから洗うようにしています。
シワシワのひどい洗濯物は、蒸気を当てて伸ばします。
手間はかかりますが、クリーニングが原因でギクシャクしてしまうことだけは避けたいと考えています。
私は考えます。
クリーニングも病院施設サービスの一つです。
だからこそ、分別など職員様の御協力なくしてこの事業は成り立ちません。
病院施設側と入院(所)者様とがギクシャクした関係にならないように、弊社も努力しています。
そのための対価が必要だということも理解してください。
う~ん、長くなりました。
明日は、②「肌着等クリーニング込リース」について
お付き合いくださいね。。。