今回の出張は、「第19回シンポジウム 今後の医療体制と医療関連サービス」(医療関連サービス振興会主催)に参加することでした。
その中で勉強になった点
①民間医療機関(法人)の損益分岐点比率 94.9%(TKC医業経営指標)
②2050年には、65歳以上の人口比率が39.6%に達する。(私も80歳)
③医学部の定員を300名程度増やしたが、効果が出るのは8年後。
④臨床研修制度の見直し
*内科・救急・地域医療が必修
*外科・麻酔科・小児科・産婦人科・精神科のうち2科目を選択必修
*一定規模病院には、産婦人科・小児科の研修プログラムを義務付け
*基幹型臨床研修病院の指定基準の強化・・・一定規模の病院に集約される
*研修医の募集定員の見直し・・・都道府県別に募集定員の上限を設定
⑤地域医療再生基金の創設(3100億円)
⑥医療・介護にそれぞれ1兆円を税金を投入すれば、雇用も約45万人・生産も5兆円を誘発できる。
⑦消費税率のアップは、避けて通れない。
⑧所得税率を上げて、法人税率を下げてもそれが所得に回るのか。
⑨75歳以上の後期高齢者よりも、65~74歳の前期高齢者や55歳~64歳までの予備軍の年齢別医療費総額はあまり変わらない。
⑩50代後半から84歳までの主要死因は全く同じ。治療内容も変わらない。
⑪社会保険料率をアップすると、長期的には賃金に転嫁されるので、実質賃金が減少する。だから、広く浅く課税できる方策が必要(消費税?)
⑫マンモグラフィの受診者は、98%(ノルウェイ)に比べて6%(日本)しかない。
⑬少子化が急速に進む中で看護師の確保が出来なくなってくる。
⑭新卒離職率9.2%・病院勤務看護職員離職率12.6%の3要因(時間外勤務・夜勤負担・賃金)
⑮毎年10万人の看護師が移動する。
⑯看護師の仕事でない業務への外注化が出来ないか(夜勤の事務業務や補助業務など)
⑰2025年には160万人の高齢者が死亡する。多死社会が目前。現在の施設では不足する。看取られ場がない状況が迫っている。
少しばかり視野が広がったか。
今後も大きな流れを気づけるように感性を磨こうと思う。