山吹の里 | ゆうゆうねこの感想ブログ

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内容は、本などの感想です~~

 

そうなのです。

 

すべてのマイナー武将が不運です。

だから教科書にも載らないし、その居城あとが県庁になったりはしないのです。

 

不運だからマイナーなのです。

権力を持てなかったから

交通が不便なところに城あとがあるのです。

 

そう、

「勝てば官軍」です。

勝利を目指して。

 

けれども貧乏性なせいか

彼らの声なき声を探そうとしてしまう私です。

 

 

鄙の乙女が

太田道灌に山吹の花を差し出したとき

その無力な乙女の教養は

関東の覇者太田道灌をはるかにしのいでいたのです。

それは伝説でしかないけれど。

 

山吹の里の乙女はなぜ、

そのような教養を持った姿で語られるのでしょう。

 

山吹の里の乙女は「敗れ去った者」の象徴。

そしてそれは、おごる権力に対して抵抗を続けていた姿なのでは。

 

難波田弾正が歌合戦で小田原北条に抵抗したように。

(↑この例は分かりづらいですね)

 

だからこの伝説は大きく広がったのだと思うのです。

人々の心をつかんだのだと思うのです。