続きです。
お盆におはぎの重箱はまた来てしまったのですが、
深沢七郎は届けたタクシーの運ちゃんに
「そんな用事は受け付けないでくれ」と怒鳴ります。
しかしまた、次の彼岸には小学5年生が2人で自転車に乗ってきて
重箱のおはぎは届けられたのです。
深沢たちは女を捕らえに行きます。
女はバスの停留所でバスを待っていました。
「盆とか、彼岸には、近所の子供たちにおはぎをやっています。
そういうことをしてはいけないということは全然知りませんでした」
交番に連れていかれた女は、そう言ったという。
私はこの話が好きだ。
でも
杉並から電車とバスでここまで来たのなら、直に持っていけばいいのに
そうしなかったのはなぜだろう。