江戸時代から明治時代に。
父は亡くなり、長兄は早逝。お姉さんは結婚して家を出て、次兄は分家。
次兄「虎兄さん」はどうも不良でお母さんとも合わず、樋口家を継ぐのは無理だったようです。
家計は戸主一葉(夏子)の肩にかかっていました。
経済苦。
婚約者とも半井氏とも別れて。
「頭痛肩こり樋口一葉」では、
「売り食い借金内職仕事、やりくり算段手も尽き果てた」
「けれどさ」
「世が世であればお姫さま」
と歌いながら「お鑛(こう)さま」という人が現れます。
この人も3000石旗本稲葉家の跡取り娘だったのですが‥。
「ご瓦解からこっち‥。」
と江戸幕府崩壊からの苦境を語ります。
この時は江戸幕府崩壊。
しかし、260年前にもまた、
「世が世であれば」
という物語がいくつもあったのです。
〇「2013こまつ座100回記念公演『頭痛肩こり樋口一葉』」の記事は → こちら
樋口一葉役は小泉今日子さんでした‥。