ベルばらで オスカル様が読んでいた「社会契約論」
ジェローデル大佐と 多分 アンドレも読んでいた「新エロイーズ」
そして今 ハンカチをかみしめながらねこ子が読んでいる「エミール」
ルソーは これらを ほぼ同時に書いたのです
恐るべき力 天才だとか簡単な言葉で言える能力ではないと思います
「エミール」は出版されてすぐに 「禁書」となってルソーには「逮捕状」が出されるのです
どうして?
どうしてなのでしょう
そしてなぜ それから 何百年もたった今でも 「エミール」が大学の教科書に使われ 全世界の人々に読まれるのでしょう
そうなのです
真実を語ること 正しいことには「迫害」がつきものなのです
この著作をしなければ ルソーに追放も迫害もなかったでしょう
平凡に 楽譜の清書をしてまあまあの暮らしをし まあまあ幸せに暮らせたでしょう
そのかわり フランス革命も起こらなかったし 今でも「王権神授説」で 領主にすべての権利がある「暗黒時代」が続いていたに違いないのです