謎の絵師「写楽」が描いた役者絵は あまりにも写実的だった(「あまりに真を画かんとして(太田南畝)」)ので 人気がなく 歌舞伎役者からもクレームが来たのだといいます
代表作 「(奴)江戸兵衛」もひどい顔ですが 男だからまあいいとしても 女形さんを描いた絵は 非常にかわいそうな感じです
「おじさん」にしか見えません
写楽は 「女を装っている男」をそのまま描いたのです
そんなKYな写楽は たった 10か月で姿を消しています
しかし 世間から忘れ去られていた「写楽」は 1910年に「SHARAKU」を出版したドイツ人ユリウス・クルトによって「世界三大肖像画家」と激賞されます
それによって 日本での評価もガラッと変わってしまうのです
人気なんて そんなもんなんですよ
「消えて」しまった写楽は 「写実」が認められなかった失意のうちに 生涯を終えたのかもしれません
すごく叩かれたし 金持ちにもなれなかったでしょう
でも せまい世間に媚びてウソな絵を描かなかったから 肖像画家として「消える」ことはなかったのです
KY も時には必要です
それなんで書きますけど
実は ここからが「感想」の本丸なんですけど
ある 大きな歌舞伎の名跡を ある方が継承するという事が決まりました
ご存じの通り 歌舞伎は職業の世襲があたりまえだった江戸期そのままに 名跡を血筋が継ぐということが 今でも続いています
それがいいかどうかについての感想を書きだすと 長くなるし 面倒臭いので 書きません
なぜ 歌舞伎では女性役を男性が演じるのでしょう?
江戸幕府が禁じていたというだけの決まりが なぜいまだに続いているのでしょうか?
いい 悪いではなく それは なぜなのでしょう??