トップがその集団の不利になることをするなんてあり得ない ましてや一国の長が…と信じたいですが
そういう例は実は少なくないと言えるのです
例えば 1482年にポルトガルに「発見」されるまで衛星国を持つ高度に整備された大国だったアフリカのコンゴ王国です
コンゴ国王はポルトガルと対等に国交を結び 洗礼を受け 後継者の王子をポルトガルに留学させます
王子はやがて次の国王になり「欧化政策」を進めます
この決断 間違いでしょうか
しかし いいと思ってやった「欧化政策」ですが いつのまにかポルトガル人による「奴隷貿易」が始まってしまいます
対等であったはずのポルトガルはコンゴ国王からの「奴隷貿易停止」の要請を無視します
「欧化政策」を始めたコンゴ国王に対する民衆の反発は高まります 民衆を抑えるために国王はポルトガル軍の力を借ります
いつの間にかコンゴはポルトガルの属国になり「太平洋奴隷貿易」の拠点にされてしまいます
(秀吉や家康はこの方程式を見抜いていたんでしょうね)
そして 名前だけの王国がとうとうなくなる日 コンゴはベルギー国王の私有地にされてしまいます 長い歴史と伝統を持っていた国土は巨大なただのプランテーションになってしまうのです