いまさら | 常に詰んでるtsumaraseta

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もう1年以上前の事になりますが、自身の大学卒業制作をアップしました。
テクノロジーの抽象表現
玉川大学芸術学部ビジュアル・アーツ学科/卒業プロジェクト2012に出展したもので、この作品で学部長賞を受賞しました。
現時点で唯一の「自己満足でないコマ撮りアニメ」です(笑)
ただし一つ強調しておきたいのは、これは独立した映像作品ではなく、あくまで作品表現のうち映像で見せられる部分だということ。
本来は模型の展示がメインで、その模型を動画にするとこうなるよ、というアプローチとしてのコマ撮りアニメなのです。

展示風景↓
常に詰んでるtsumarasetaのつまらない日常-201304142040000.jpg
制作コンセプトを簡単に説明すると…
大学4年間の集大成として、専攻の空間デザイン(パブリックな要素)と趣味のコマ撮り(プライベートな要素)を両立できるテーマにするのが第一の前提。
そこから紆余曲折あって立方体が人類の技術発展を包括的に象徴する立体図形であると気付き(測量の基準とかね)、立方体を様々に変形させる事で技術の進歩や分岐を表現できるのではと考えました。
人間は神様ではないので、0から何かを生み出す事はできません。
必ず材料となる物質があり、その形態を変化させる作業を「生産」と呼ぶのです。
不要になって処分しても、また次の形態に変化するだけで0にはなりません。
こうした「質量保存の法則」という制約の中で多彩な変化を見せるテクノロジーの発展を表現するため、立方体の変形は等積変形(体積を変えずに形を変える事)としました。
なので、作中で次々に形が変化しますが、全て体積は125立方センチメートルなんですよ(^ー^)

造形はプラ材で出来るだけシャープに。
模型の展示で一つひとつの形をじっくり見てもらうと同時に、模式的な配列を俯瞰できるように。
その形態変化をアニメーションで流動的に。
「静」と「動」の両立で、作品テーマがドラマチックに伝わるよう工夫しました。


あーあ、あの頃に戻りたいなぁ(笑)