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「インディアナ・ジョーンズ 運命のダイヤル」 ネタバレ・レビュー その③
前回に引き続き「インディアナ・ジョーンズ 運命のダイヤル」のレビューを続けます!!
前回以前はこちらから辿っていただければと思います。
銅板の本当のヒントからインディ・一行はシチリア島に向かいます。
ここで洞窟探検の準備をしていると時間差で到着したユルゲン達にヘレナの相棒テディが捕まってしまいます。
テディはダイヤルのヒントを知っているから殺されないとユルゲン一味を追いかける事を諦めインディ達はアルキメデスとダイヤルの片割れが眠る洞窟に先回りしてダンジョンを進みます。
崖を登っていると加齢の為か登るのがつらいインディをヘレナが過去の冒険を回想するインディを追い抜きます。
ここの描写はインディ(ハリソン・フォードのインディ引退)の引退をダブらせる事になるので個人的には好きでした。
しかし、、、このダンジョン、、、全然スリル感が有りません、、、まるでRPGをイージーモードで進むかのように難なく進んでいきます。
ユルゲン一味とテディも洞窟に到着しダンジョンを進みます。
途中で逃げることに失敗したテディが巨漢の男と手錠で繋がれます。
ここで機転を利かせてテディは再度逃亡し巨漢の男に追いかけられます。
水中で手錠と巨漢の男を鉄の格子に繋げて逃亡は成功、、、おそらく巨漢の男は溺死のコースですが明確な描写は有りませんでした。
インディの過去シリーズでは巨漢の敵はたいてい惨たらしく死んで行くので溺死はややソフトな印象でした(苦笑)
ちなみに
1作目のレイダースではドイツ人の巨漢兵士がインディと戦闘中に飛行機のプロペラに巻き込まれ、、、
2作目の魔宮の伝説ではインド人の巨漢兵士が岩の粉砕機に巻き込まれ、、、
3作目の最後の聖戦は巨漢の敵は居なかったような、、、
4作目のクリスタル・スカルの王国では背の高いソ連の兵士がグンタイアリの集団になぶり殺されと、、、
話をダンジョンに戻し
インディは魔宮の伝説のような虫の大群をすんなり通り抜け、、、アテナ像の前で簡単な謎解きの後で、、、
遂にアルキメデスの墓を発見します。
墓にはダイヤルの片割れを抱くアルキメデスが、、、
ヘレナが棺桶の彫刻にプロペラ機を発見し、インディはアルキメデスの腕に腕時計が巻かれている事を見つけます。
明らかに紀元前では考えられなかった物を所持しあり得ない機関の兵器が掘られている棺桶を見せられて、、、
アルキメデスの「ダイヤルの時空を旅する能力」は本物で彼は「時の旅人」だったのか!?と筆者はここで「時を旅するアルキメデス」とインディ達の出会いに期待しました。
ここでユルゲン達も墓に到着しテディも少し遅れてユルゲン達に一撃を加えます。
ダイヤルの争奪戦が始まりインディは撃たれて負傷しながらもヘレナとテディを逃がすことに成功するもユルゲン達に連れて行かれます。
ユルゲンは2つダイヤルを組み合わせ「運命のダイヤル」を完成させ飛行場に到着します。
ここでナチスの残党たちが飛行機の準備をしていますが、、、「今までシチリアにダイヤルの片割れが有るとはわからなかったのになぜこうも準備が良いのか?」と突っ込みたくなりましたが、、、我慢しました(笑)
飛行機が飛び立つ間際に追いかけてきたヘレナはバイクに跨りなんとか潜入に成功、テディはタンジールで説明を受けていた即席の操縦法を駆使してセスナ機で追いかけます。
ユルゲンはナチスの制服に着替えダイヤルで計算し過去に飛び立つ準備をしますが、、、
まず直前でアルキメデスが腕に巻いていた時計と似た物をユルゲンが巻いていたのでここで何らかの状況でアルキメデスに出会う事が示唆されます。
「ダイヤル」って弄くればその場から好きな時間と場所に行けると思っていた筆者はダイヤルで「空に現れた時空の切れ目」まで飛行機で飛んで行き飛び込んで目的の時代に行く的な描写に、、、「じゃあ飛行機や移動手段に乏しい紀元前のアルキメデスに時空の旅は無理だ」とちょっとガッカリしました。
飛行機が時空の切れ目に飛び込む寸前に「アルキメデスは大陸大移動を知らない、、、それを計算に入れないと任意の時代には飛べないぞ」と指摘するインディの言葉に少し迷いながらも作戦中止の決断を下しますが時既に遅し、、、
時空の切れ目に吸い込まれてタイムスリップしてしまいます。
ここでも筆者は「ダイヤルの使い方」がよくわかりませんでした。
「正しく計算していた場合は別の場所に時空の切れ目が現れるのか?」
「正しく計算すると別の方向から時空の切れ目に突入しないと行けないのか?」
何かしらの解説が今後発表されたら良いのですが、、、
タイムスリップした一行は海上戦が繰り広げられ任意の第二次大戦の時間に無事に移動できたと一安心した矢先、、、
紀元前の装備や船が戦っている事に気づき、、、
紀元前にタイムスリップし映画の冒頭付近でインディが授業せ説明していた「シラクサの防衛戦」を目撃します。
場面は切り替わり未完成のダイヤルを手にする古代ギリシア人が映ります。
アルキメデス本人でした。
紀元前の時代を翔ぶ飛行機を目にするやいなや衛兵の忠告を聞かずに外に飛び出して行きます。
古代ローマ人達からユルゲン達は攻撃を受けインディとヘレナは既の所でパラシュートで脱出、飛行機は墜落しユルゲンの残された部下は最後を迎えます。
墜落現場にアルキメデスは到着し死亡しているユルゲンから時計を回収します。
パラシュートで離れた所に着地したインディとヘレナは目の前で繰り広げられる「歴史」そのものに目を奪われます。
ローマ人に襲われギリギリの所で到着したアルキメデスと衛兵に救われ2000年の時を遡って来たとダイヤルをアルキメデスに見せます。
ここでアルキメデスは「あなたはいつでも私に会えたのだ」と発言しますが少し首をかしげました。
哲学的な言葉だったのか、ダイヤルは「いつでもどこでもドア」的な物として開発していたのか、、、
セスナ機に乗って追いかけてきたテディもセスナ機で偶然寝ていたパイロットの協力の下で無事に着地します。
帰ろうとするも年老いて息子に先立たれ離婚寸前の現代に居場所が無いと感じていたインディは「この時代に残る」と言い出します。
作者はアルキメデスの墓で眠っていたのは実はこの時代に残ったインディだったのでは??
という展開に期待しましたが、、、説得が無理だと思ったヘレナに殴られ気を失い無事に現代に戻ります。
目が覚めるインディにヘレナはバツが悪そうに挨拶します。
机の上には「ダイヤルもしっかりと置かれていて」
筆者が期待したアルキメデスが実際に時を旅したという描写は有りませんでした、、、
インディのアパートに無事の帰還を祝うべくサラーと孫たちも到着し最後に、、、テディと別居中のマリオンも登場します。
「あなたが戻ったと聞いて、、、」とセリフがありますが、、、
逃亡したのはテレビの報道で知ったのでしょうが逃亡の原因の殺人容疑はどう晴らすのかが心配です、、、
最後に第一作のレイダースのやりとりのオマージュがあり映画は締めくくられます。
次回の「こう有ってほしかった」編で最後にレビューを終わります。