『はだしのゲン』、閲覧規制のどこが悪いのか | 日本教育再生ネットワークのブログ

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若者は国の宝です。その宝を育てるのは、教育。国の将来の礎となる教育が、様々な問題を抱え、深刻な事態に陥っています。戦後の教育行政で深刻な問題点を抱える日本の教育ですが、再生へのルートマップが必要な時。様々な問題提起ができれば幸いです。

日本の教育再生を願う本ブログを閲覧いただき、ありがとうございます。


ブエノスアイレスでの東京五輪へのプレゼンテーション、なかなか、まとまっていましたね。


日本の新たな復興の息吹を感じる一時でした。


それとは正反対。未だに後味の悪い問題が、『はだしのゲン』。


もうすでに収束した話題だから、蒸し返しても仕方がないという人もいるかもしれません。


ただ、あまりにもこの問題に関しては、健全な正論が出ない煮えきらなさがあるので、あえて、左翼メディアの陳腐な論に異論を申し上げたい。


朝日新聞は、まるで勝ち誇ったかのように1面からこの問題を取り上げ、社説で「閲覧制限はすぐ撤回を」(8月20日付)と書き、毎日新聞も「戦争を知る貴重な作品だ」(同日付)と主張。


でも、どう見ても、本当に「戦争を知る貴重な作品」とは思えない部分が多い。


産経新聞の連載コラム「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」(8月31日付)にこうある。


 たとえばゲンの中学校卒業式のシーン。先生が「それでは国歌君が代を斉唱します」と告げると、ゲンはこう言って先生に食ってかかる。


 「なんできらいな天皇をほめたたえる歌を歌わんといけんのじゃ 天皇は戦争犯罪者じゃ」「天皇陛下のためだと言う名目で日本軍は中国、朝鮮、アジアの各国で約三千万人以上の人を残酷に殺してきとるんじゃ」


 そして、「首をおもしろ半分に切り落したり」「妊婦の腹を切りさいて中の赤ん坊をひっぱり出したり」「女性の性器の中に一升ビンがどれだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり」するシーンがマンガに描かれている。3千万人といい、日本兵の蛮行といい、全くのデタラメ、中国のプロパガンダではないか。


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 『はだしのゲン』は前半の広島原爆の部分と後半部分を分けて考えるべきなのだ。それにしても、なぜ後半になると〈中国によるプロパガンダを鵜呑みにしたような作風に変わってしまったのか〉。


 その謎に迫ったのが『週刊新潮』(9月5日号)の特集「反戦だから子供でも残虐シーンOKという『はだしのゲン』応援団」。


 要は『週刊少年ジャンプ』の連載が終了した後、同作品が掲載されたのは『市民』、続いて共産党系の論壇誌『文化評論』、そして最後は日教組の機関誌『教育評論』だったという。


 だから、途中から共産党、日教組の意向に沿った内容に変わっているのだ。閲覧制限当たり前ではないか。


 「3000万人」という誇大すぎる誇張。日本軍の残虐性を異常なほどデフォルメする反日プロパガンダ。文科省が閲覧制限を設けるのは妥当とする立場の方が、いたって健全ではないですか。