「呼吸で動くヨガ」Zenkou

「呼吸で動くヨガ」Zenkou

呼吸をベースに気合と根性を使わないで動くヨガを実践中。動きからの経験を実生活で活かすことを日々精進中。

Yoga Artist / Innerlimbs Instructor / オンラインサロン「ZENKOU YOGA CREATIVE ROOM」主催 / zenplace / IYC / 目黒区教育委員会主催社会教育講座、東京自由大学、東京茶寮、GINZA SIX、acuplace自由が丘などでイベントや講義を開催

アシュタンガの練習をしていると、ふとした拍子に呼吸が速くなる瞬間がある。それは、難しいポーズに入る直前かもしれないし、長いヴィンヤーサが続いた後かもしれない。

外から見ると「乱れ」と呼ばれるものかもしれないが、内側ではもっと曖昧で、かたちのない感覚として立ち上がっているように思える。

レッドクラスに参加していると、こうした瞬間が、よりはっきりと浮かび上がることがある。インストラクターの声に合わせて、一定のリズムで動き続ける。

呼吸の長さ、足を運ぶ位置、視線の高さ。意識が常に外側に引き出されるようでありながら、同時に、自分の内側に残されている「わずかなズレ」も、否応なく見えてくる。

この感覚は、少し居心地が悪い。しかし、その居心地の悪さこそが、インナーリムズへと入り込む入口のようにも思えてくる。

レッドクラスは、正しさを覚える場ではないのかもしれない

「レッドクラスは、正しい順番やヴィンヤーサを覚えるためのクラスです。」そう説明されることが多いし、それはある程度は正しいのだろう。だが、それだけでは少し物足りない説明にも見える。

順番を覚えることだけが目的なら、動画を見たり、本を読んだりしてもよいはずだ。レッドクラスで経験されているのは、もう少し複雑で、もう少し繊細なことではないだろうか。

インストラクターの声に呼吸が引き出される。そのリズムに、身体がついていこうとする。時どき置いていかれそうになり、時どき先へ急ごうとしてしまう。

その「ついていけない感じ」や、「急ぎたくなる衝動」が、静かに内側に浮かび上がる。それらは、普段の練習では見落としてしまうものだろう。マイソールクラスで自分のペースに委ねていると、こうした小さな違和感は、意外と巧妙に隠されてしまう。

レッドクラスは、インストラクターのためではなく、ポーズを完成させるためでもなく、「自分の内側に潜んでいるクセに気づくための、ひとつの環境」として存在しているように見える。

そして、その気づきは、できる人ほど、あるいは長く続けている人ほど、むしろ深くなるのかもしれない。

マイソールクラスの静けさと、見えなくなるもの


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